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第23回 RBA野球大会

「藤縄専務に1勝プレゼントしたい」

RBA復帰アピールする明和地所・鶴田


明和地所の鶴田氏(左)と小宮山氏
 

 

鶴田は中学時代、あの井口をきりきり舞いさせた!?

 別掲の通り明和地所の「クリオ築地川公園」が GW 期間中に全30戸のうち20戸が契約済みとなった。販売担当の鶴田昇氏はこれまで経理担当で、小宮山彰広氏も本来は用地取得を担当しており、営業の手は全然借りていないだけに価値がある。「素人」でも売れるということは、それだけ物件に力があるということだが、2人は野球部のメンバーでもある。

 同社はRBA野球大会に平成18年から20年まで参加していた。通算成績は4勝7敗。同社専務取締役・藤縄利勝氏が総監督兼投手として出場していた。しかし、その後は選手が揃わないことなどで参加していない。そこで、復帰をアピールしているのが鶴田氏だ。

 「一度、専務も復帰をOKしたんですが、どうも選手が集まりそうもないと考えたようで、なかなか首を縦に振らないんですよ。僕は、どうしても専務を勝利投手にしたい。専務で1勝して、あとは僕が投げる。小宮山も抑えでいけるかも」と、復帰をあきらめていない。

 「藤縄専務を勝利投手にしたい」とは殊勝なことを言うではないか。鶴田氏は38歳だが、RBAで勝つ自信もあるようだ。「(田無4中の)中学では(ロッテの)井口さんが1歳上で、場外ホームランを打たれたこともありますが、スライダーではきりきり舞いさせた。いくつかの高校から誘いがあったのですが、父が『野球で高校に行くのはまかりならん』ということで都立の高校に進み、ラグビーを始めました。それでも大学ではサークルで野球をやり、1日に3試合も投げ、大きな大会でベスト4まで進んでいます」という。

 38歳でどこまで投げられるかは未知数だが、身長181aの長身。弱いチームもある日曜ブロックなら相手次第では勝つ可能性はゼロではない。小宮山氏もかつては野球をやっていたようだが、「弟は横浜隼人の投手。僕とどうかって? もちろん弟」と、弟には負けることを率直に認めていた。

 あとは藤縄専務の決断次第だ。これほど売れ行きのいいマンションの用地を仕入れ、販売も頑張っているのだから、是非出場を決めて欲しい。藤縄氏も新潟高校の球児。大学(慶大)では野球はやっていないが、RBAでも自ら投げ、安打も放っている。年齢は確か63歳のはずだ。RBA の最高年齢勝利投手は58歳。息子のような部下の後押しがあれば勝利投手も夢ではない。

 ただ、18回大会の初戦で三井不動産住宅リースに2−3で惜敗したときの藤縄監督の嫌なコメントが残っている。「私の采配ミス。先発の鶴田が2回、無死1、2塁としたとき交代させようと思ったが、本人が『大丈夫』と言ったので続投させたが…。あの時は、マンションの仕入れ物件にダメを押すのと同じ気持ちで降板させるべきだった。2番手の早大の新人・羽尾(23)が好投しただけに、なんとも悔やまれる」 鶴田氏はあの時の借り≠ヘ覚えているのだろうか。

 しかし、20年間、RBA野球を取材してきた記者はこれだけは言える。RBAに参加するチームは間違いなく業績も伸びるということだ。かつての大京しかり、現在の旭化成ホームズしかりだ。旭化成ホームズの選手は本業でも全国トップクラスの営業マンばかりだ。

明和地所「クリオ築地川公園」 GWに3分の2契約済み(5/9)

(牧田 司 記者 2011年5月9日)