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三井不動産レジデンシャル

 「THE ROPPONGI TOKYO CLUB RESIDENCE」の竣工見学会


「THE ROPPONGI TOKYO CLUB RESIDENCE」

 三井不動産レジデンシャルは11月25日、港区六本木三丁目のこれまでにない新しい発想のサービス「クラブ・レジデンス」をメニューに盛り込んだ再開発マンション「THE ROPPONGI TOKYO CLUB RESIDENCE」の竣工見学会を行なった。

 物件は、東京メトロ日比谷線・都営地下鉄大江戸線六本木駅から徒歩3分、港区六本木3丁目に位置する39階建て全611戸(一般分譲345戸、事業協力者住戸84戸、非分譲住戸182戸)。専有面積は38.71〜177.59u、価格は5,550万〜42,000万円。竣工は平成23年10月。売主は同社のほか東京建物、住友商事、ケン・コーポレーション。設計・監理は日建設計・大成建設。施工は大成建設。平置き駐車料金が9万円、機械式は65,000円〜75,000円。管理費は1u当たり379円。

 昨春から分譲開始し、これまでに供給した最高価格住戸を含む244戸に対して約9割が契約済み。購入者の約1割がアジアを中心とする外国人。来場者は約2,200組。賃貸はこれから本格的に募集を開始する。月額賃料は平均19,500円/坪。


エントランスアプローチ

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 売れ行きについては何ともいえない。リーマンショックと東日本大震災の影響下で大健闘ともいえるが、全国区の「六本木」で坪単価500万円強の最先端マンションが竣工してまだ120戸も残っているというのは、販売スピードとしてどうなのだろう。株価は目を覆うばかりだし、富裕層のふところも相当痛んでいるのだろう。

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 物件のレベルとしてはかなり高い。敷地の外周は六本木通りに面した部分にはクスノキ(そのうちのシンボルツリー1本は見事)、東側はシマトネリコ、西側はシラカシの高木を配し、ブロッサムガーデンも整備している。

 賃貸とは別のアプローチ・エントランスには黒御影石をふんだんに用い、コリドーの壁面には夜になると光る高さ4.7メートルのスチール製のデザインパネルが配置されている。エントランス・エントランスラウンジも高さ約4.7メートル。テイストはブラック&ホワイト=B床はイタリア製の光るタイル≠採用。カスケードの水が静かな音楽を奏でる。


エントランスロビー

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 記者がもっとも興味があった「クラブ・レジデンス」サービスについて。クラブマスターが24時間常駐し、様々なサービスを提供するものだ。バレーパーキングサービス、ポーターサービス、24時間ルームサービス、ミニバーサービス、ハウスキーピングサービスなどのホテルライクサービスのほか、プロフェッショナルのフラワーアレンジメント、フードコーディネイト、スパ&ネイルサービス、ヘアメイク、ブックセレクトサービスからチケットの予約、ヘリのチャーター、高級車試乗手配なども行なう。

 貧乏人根性を丸出しにして「クラブ・レジデンス」のサービスメニューを見せてもらった。とんでもない値段かと思ったが、そうではなかった。普通のホテルよりむしろ安いかもしれない。例えばコーヒーが350円、ジュース類が200円。ナッツ・ジャーキーなどのつまみが1,000円、ワインのボトル(銘柄の表示はなし)が 2,000円、うに・いくら丼が3,800円。リッツカールトンの1階にある「カフェ&デリ」のコーヒーは400円だった。

 ハウスキーピングサービスは、居住面積で料金が異なっており、大きな部屋ではメンバー会員になると週 1回(月4回)のサービスで46,200円。スカイラウンジの利用料金は1時間500円。2層のゲストスイートは1泊7,000円。

 このようなサービスを求める入居者がいるのかどうかを同社担当者に聞いたが、「ニーズはあるはず」とのことだった。

 300台ある駐車場の利用者は購入者の約半分だという。これが多いのか少ないのかさっぱり分からない。

   
    船室のようなスカイラウンジ

坪510万円は安い 三井不動産レジデンシャル他「THE ROPPONGI TOKYO」(2010/7/6))

(牧田 司記者 2011年11月25日)