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タカラレーベン「レーベンハイム戸田ソラリエ」

立地難克服して販売好調 坪単価は127万円


「レーベンハイム戸田ソラリエ」完成予想図

 タカラレーベンが分譲中の「レーベンハイム戸田ソラリエ」を見学した。同社が日本で初めて開発した戸別太陽光発電システムに蓄電池を加えた「戸別蓄電付き売電可能太陽光発電システム」を導入した埼玉県で初めての大規模マンションだ。

 物件は、 JR 埼京線北戸田駅から徒歩16分、又はJR埼京線・武蔵野線武蔵浦和駅から徒歩20分、戸田市美女木に位置する10階建て全175戸の規模。専有面積は68.46〜90.68u、価格は2,300万円台〜3,600万円台(最多価格帯2,800万円台)、坪単価127万円。竣工予定は平成24年10月中旬。施工は川口土木建築工業。設計・監理はイクス・アーク都市設計。

 販売担当者によると、10月15日から販売開始し、これまで55戸が契約済みで、毎週約30件の来場者があるという。担当者は「半年で完売できる」と自信たっぷりに語った。駅からは距離があるが、自転車を利用する人が多いという。

 現地は、敷地が三井倉庫跡地であることからも用途地域が工業地域であることからも、倉庫街として知られているところで、お世辞にも住環境に恵まれているとはいえない立地だ。ただ、住宅地化も進んでおり、敷地の西側にはある戸建てメーカーが全 43 区画の分譲戸建てを建設中で、敷地の北側もやはり戸建てになる模様だ。

 最大の特徴は、安いということだ。比較にはならないが、武蔵浦和駅前の野村不動産の再開発タワーマンションの坪単価は225万円だ。北戸田駅近だと坪160〜170万円はする地域だ。いかに駅から遠く、工業地域だとはいえこの単価は安い。

 問題は、単価が安いからモノも悪いかどうかだが、決してモノは悪くない。使用されている設備は、千葉県などの郊外で分譲されている低単価マンションと比べるとはるかに優れている。二重床・ニ重天井だし、玄関は大理石張り。その他の施設もこの単価では水準以上と断言できる。

 そして、もう一つ強調できるのはプランがいいことだ。6,200ミリスパンの住戸が3スパンほどあるが、そのほかは6,500〜7,000ミリスパンが多い。70uで8,000ミリスパンもある。

 「戸別蓄電付き売電可能太陽光発電システム」については、同社のニュースリリースなどを参照していただきたいが、年間の光熱費は一般的な電気・ガス併用住宅より約48%削減できるという。

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 同社が昨年分譲して人気になった戸別太陽光発電システム付き「レーベンハイム光が丘公園」を取材したときも思ったのだが、こうした太陽光や蓄電システムはいいことではあるが、基本的には住宅の質が高いかどうか、安いか高いかが決め手となる。「光が丘公園」は、周辺相場からしてかなり割安感があった。今回の「戸田ソラリエ」も、駅から遠い工業地域立地という難点はあるが、水準以上の設備仕様で安いというのは何よりの魅力だ。

 同社のマンションとしては、春先に見学した「レーベンリヴァ ― レ南大沢テラス / ヒルズ」(120戸)がいい物件だと思ったが、やはり4カ月ぐらいで完売となり、見学を予定していた「レーベンハイム 横浜汐見台ザ・テラス」(48戸)は見学する前に売れてしまった。昨年見学した「レーベンリヴァ ― レ高崎グレイス」(109戸)も完売した。やはり「戸別蓄電付き売電可能太陽光発電システム」付きの「レーベンリヴァーレ横濱鶴ヶ峰ヒルズ」(105戸)も販売好調だという。

人気必至 100uで坪135万円 タカラレーベン「南大沢」(2/7)

(牧田 司記者 2011年11月10日)