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人気必至 100uで坪135万円

タカラレーベン「レーベンリヴァーレ南大沢」

 圧倒的な広さと価格の安さから人気を集めそうなマンションを紹介しよう。タカラレーベンの「レーベンリヴァーレ南大沢」だ。

 物件は、京王相模原線南大沢駅から徒歩7分、八王子市別所一丁目に位置する8階建て全64戸の「レーベンリヴァーレ南大沢テラス」と、9階建て全63戸の「レーベンリヴァーレ南大沢ヒルズ」の2棟からなる全127戸の規模だ。「ヒルズ」の専有面積は105.27〜132.54u、「テラス」の専有面積は100.38〜117.10u。価格は未定だが「テラス」は3,400万円台〜4,900 円台(最多価格帯3,900万円台)、坪単価は135万円の予定。竣工予定は平成24年5月、施工は安藤建設。分譲開始は2月下旬。

 最大の特徴は、その立地条件のよさだ。これまで南大沢駅圏では多くの官民のマンションが分譲されてきたが、大型物件では、今回の物件がもっとも駅に近い。

 敷地は「テラス」の1階部分から「ヒルズ」の1階部分まで7層分ぐらいの高低差がある南西向き傾斜地で、2棟は「テラス」の7階部分と「ヒルズ」の地下1階部分の渡り廊下でつながっている。「ヒルズ」からは富士山も見えるという。

 もうひとつ特徴は、全戸が100u以上という広さだ。「テラス」の平均的なプランの間口は8.6mあり、「ヒルズ」の南向き住戸の間口は最大で約16.8mもある。主寝室の広さはほとんど8畳大以上だ。浴室は全て1620タイプ。廊下はメーターモジュール。

 しかも、価格(単価)が安いのが大きな特徴のひとつでもある。築浅の中古マンションとそれほど差がない安さといえる。面積が広い分、グロスは安くないが、それでも5,000万円以下がほとんどだ。

 モデルルームは2月5日からオープンされたが、土曜・日曜日で100組ぐらいの来場者があるという。

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 記者は多摩センターの多摩ニュータウンに住んでおり、「南大沢」のマンションや戸建ての取材も十数件行っている。戸建ての平均競争倍率が270倍にもなった東京都住宅供給公社「多摩ニュータウン南大沢四季の丘」や、レベルの高い物件としては、UR都市機構の「ベルコリーヌ南大沢」、大京の「ライオンズヴィラッジオ5000」などが印象に強く残っている。今回の物件は「ライオンズヴィラッジオ5000」の隣接地で、立地条件としては一等地だろう。

 販売を担当する同社第1営業部部長・原忠行氏は、わずか2カ月で早期完売した「レーベンハイム光が丘公園」112戸も担当しているが、原氏は「広域から集客ができている。100uというのが大きな訴求力になっている。『光が丘』を上回る販売スピードになるかもしれない」と語っている。

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 この物件は、もともと他のデベロッパーがUR都市機構から用地取得し、建築確認まで取った物件であることを聞いた。高値で取得したのだろう。売り値で坪170〜180万円ぐらいではなかろうか。記者の相場観では、単価そのものはそれほど高いと思わないが、取得条件として戸数制限(面積制限)がかかっており、1戸当たり平均100uを上回らざるを得なかったのだろう。これだと、全てが5,000万円を突破してくる。その値段では、いくら立地に恵まれていても売れないだろう。

 タカラレーベンが坪単価135万円で事業継承したのは正解だ。この単価だと5,000万円を突破する住戸は10戸ぐらいにとどまるはずだ。「100uマンション」に対する需要は根強いものがあり、原氏の言うように、予想以上の販売スピードで売れるのではないか。同社の記念碑的なマンションだ。

(牧田 司 記者 2011年2月7日)