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 トイレもいい 三井不動産レジデンシャル「パークホームズ大倉山」

三井住友建設の「SuKKiT3」も採用

 三井不動産レジデンシャルが11月上旬に分譲する「パークホームズ大倉山」を見学した。このマンションについては同社がニュースリリースを発表したように「横浜スマートシティプロジェクト」の一つだが、そのほかにも面白い取り組みがされている。

 物件は、東急東横線大倉山駅から徒歩6分、横浜市港北区大倉山一丁目に位置する7階建て全177戸の規模。専有面積は55.08〜89.06u、価格は未定だが75uで5,000万円台というから、坪単価は230万円台ではないか。竣工予定は平成24年9月下旬。設計・監理・施工は三井住友建設。約300組の来場者を集めている。

 現地は、東横線と東海道線の線路が交差するところで、東芝の社宅跡地。「横浜スマートシティプロジェクト」については別掲の記事を参照していただきたいが、一言で言えば、エネルギーの見える化を進め、エネルギー利用状況の街全体でのエネルギー利用状況の把握、エネルギーの最適運用などを通じて地球に優しい暮らしの実現を目指そうというものだ。

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 記者が見学したときは、モデルルームの締め切り間際の時間で、ほかのモデルルームも見なければならなかったのでごくわずかしか見られなかったのだが、「これはいい」と思ったのがトイレだった。

 現地でもらった簡易パンフレットには寸法の記載もないが、従来の縦長スタイルではなく、従来型よりは長辺が短く短辺が長いものだった。全体として大きいトイレは他でもたくさん見たが、正方形ではないが、それにやや近い形状のトイレを見たのは初めてだ。トイレのドア幅は確認できなかったが、これもやや幅広に感じた。つまり、車椅子利用はともかく、従来型と比べると利用しやすいと思えるものだった。廊下幅は確認できなかったが、メーターモジュールが採用されていたかもしれない(そうでない可能性が大きいが)。

 もう一つは、三井住友建設の技術「SuKKiT3 」が採用されていることだ。これは、逆梁工法と扁平柱を組み合わせたもので、主開口部の柱と梁をなくし、小梁の出ない室内空間と高さ2,200ミリのハイサッシを可能にしたものだ。引き戸は全てソフトクローズ機能付きだったような気がする。

 このほか、グリーンプログラム、アートプログラム、創縁プログラムなど、入居者同士のコミュニティ形成を支援する様々な取り組みも行なわれる。

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 東横線や田園都市線は他の私鉄と比べると単価水準は総じて高いと思うが、ここ大倉山も例外ではない。各駅停車の大倉山が急行停車駅の綱島や菊名より単価水準が高いのもよく分からない。駅近だと坪250万円はするから驚きだ。高いか安いかを判断するのはユーザーだが…。

三井不・東芝 「パークホームズ大倉山」環境共生実証(7/15)

(牧田 司 記者 2011年10月6日)