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アパ  CONOE (コノエ)<Vリーズ8棟目「CONOE<本郷>」着工


「CONOE<本郷>」完成予想図

 アパは8月12日、同社の都心コンパクトマンション CONOE (コノエ)<Vリーズ8棟目の「CONOE<本郷>」の起工式を行った。

 「CONOE」は、昨年4月に発表したアパグループの中期5カ年計画「 SUMMIT 5」に基づき、都心3区(千代田区、港区、中央区)を中心にマンション年間供給量bP、ホテル棟数bPを目指す「頂上戦略」の一環として展開しているもので、これまでマンションは10棟、ホテルは15カ所ですでに用地の取得を終えている。

 今回着工した「本郷」は文京区初で、同社のホテルのノウハウを生かした各住戸の玄関・主寝室でそれぞれ一括オフが出来る照明計画、リビングドアのソフトクローズ機能を盛り込み、LOW−Eペアガラス、LED照明なども標準装備とする。

 挨拶した同社グループ・元谷外志雄代表は「昨年4月に発表した『頂上戦略』に基づきこれまでホテル15カ所、マンション10棟の用地を全て自己資金で取得してきた。今日はマンションで11棟目となる『新宿』についても契約する予定。今後も順次、都心のコンパクトマンションを展開していく」と語った。

 また、アパホテル・元谷芙美子社長は「教育、文化の香りが高いこのエリアで初のマンションを着工できてうれしいし、当社のブランド向上にもつながる。アパグループとして特色を出して早期完売したい」と話した。

 物件は、東京メトロ丸の内線・都営大江戸線本郷三丁目駅から徒歩5分、文京区本郷三丁目に位置する14階建て全39戸。専有面積は31.84u・44.38u・55.10uの3タイプ。竣工予定は平成24年12月末。


左からアパグループ・元谷代表、アパホテル・元谷社長

◇    ◆    ◇

 同社が「頂上戦略」を打ち出して1年ちょっとで11棟のマンションを用地取得・着工できたのはそれだけ勢いがあるということだ。ただ、坪単価にして軒並み300万円を突破する山の手線内でコンパクトマンションを展開するのは容易なことではないし、これからは同業他社との競合も激しくなる。

 記者は、単価にして200〜250万円の準都心や郊外のターミナルでも十分展開できると考えており、この点について元谷代表に質問した。元谷代表も「もちろん都心部だけでなく郊外も視野に入れている」と語ったように、郊外部でのコンパクトマンションも出現するかもしれない。


現地

億ション並みの設備仕様 アパ「CONOE」常設モデルルーム(2010/11/11)

アパの逆襲 業界初のドア機能付き「CONOE東日本橋」(2010/9/27)

(牧田 司 記者 2011年8月12日)