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東京ガス「ミストサウナ MiSTY」を初体験


「MiSTY」体験ルーム(東京ガス新宿ショールーム)

 前回書いた記事で約束したとおり、初めて東京ガスの「ミストサウナ MiSTY 」を体験した。場所は、西新宿の「新宿パークタワー」にある「東京ガス新宿ショールーム」。利用したのは8タイプあるうちのもっとも浴室が広い1.25坪タイプで、バスタオル、バスローブ、アメニティなどもほとんどホテル並みに揃っていた。水などの飲料水も自由に飲める。

 記者は、シャワーを浴びながら「スプラッシュミスト」と呼ばれる水滴が肌につく程度の湯が出るものと、ほとんど水滴がつかない霧状の湯がでる「マイクロミスト」を体験した。実際に入ったのは10時25分から35分くらいまでの10分間だった。

 「サウナ」と言えば、記者は温泉場にあるサウナ風呂しか経験がない。薄暗くて湯気が濛々としたどこか責め場に似た部屋に苦行僧のような気持ちで入ったことはある。

 「どこがいいんだろう」という記憶しかない記者が最初に驚いたのは「暖房機能」だった。前回、記者は風呂嫌いと書いたが、嫌いな最大の理由は「寒い」ことだ。この浴室はあらかじめ暖房されていたので全く寒くないどころか、むしろ暑いのに驚いた。浴室が暑いと感じたのは初めての経験だった。これなら真冬でも入浴は苦痛にならないだろう。入浴時の事故も間違いなく減るはずだ。

 「ミストサウナ」については、肌の柔らかさが改善されたのかどうか、すっきり汗がかけたのかどうか、疲れが取れたのかどうかなどは1回の体験では分からなかったが、風呂嫌いの記者でも「あればいい」と思った。

 噴霧量も調整できるので、様々な利用の仕方がありそうだ。湯船につからなくても汗がかけるので、湯船に入ることの負担がなくなる高齢者には最適だろうし、介護にもいい。また、(記者にはどうでもいいことだが)肌の状態が改善されるのは女性にとって歓迎されるはずだ。時間のない人にもよさそうだ。

 後付タイプもあるそうだから、普及スピードがアップするのは間違いない。新築マンションなどの販促にも大きな効果があるはずだ。加速度的に普及しているのは風呂嫌いの記者でも理解できた。

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 担当者の説明を聞いて、実際に体験前と体験後の肌の水分量を測った。手首の水分量は体験前では 38.7 %だったのが、体験後は37.6%になった。体験後すぐあとのほほの水分量は36.2%で、10分後に計測したら34.5%に減少していた。これが「ミストサウナ」のおかげかどうか。これまで肌の水分量など測ったことがないのでさっぱり分からない。今回は水分量が減ってしまったが、使い続けると肌の水分量が上がると説明にはある。

 担当者によると40%前後の数値は「しっとりしているノーマル」な数値だそうで、「もち肌」といわれる赤ちゃんのようなきめ細かな理想の数値は計測部分によっても異なるが60%以上だそうだ。

 かつて昔、薄絹のような肌をしていた(と思っている)女性は心当たりがないわけではないが、朽木のような記者の肌は論外としても、女性の肌はそんなに水分量が多いのか。ミストサウナに入ったからといって理想の肌をずっと維持できるとはとても思えない。いつまでも美しくいたいと願う女性の気持ちはよく分かるが、そのために長風呂が習慣になったら、困ったことになりはしないかと心配もする。

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 ミストサウナが体験できるショールームは新宿のほかに、立川と横浜にもある。予約を行えば、無料で体験可能だ。新宿ショールームは6年前に開設され、年間約2,800人が体験しているというからトータルでは約16,800人に上る。土曜、日曜などは一般のお客さんの利用も多いという。

   
「C3 浴室」

水回り三種の神器になるか東京ガス「ミストサウナ・MiSTY」(7/26)

(牧田 司 記者 2011年8月10日)