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 2010年度の最優秀マンションに「中野ツインマークス」

週刊住宅が発表

 週刊住宅新聞社が7月22日、2010年度の「首都圏優秀マンション表彰」の最優秀賞に「中野ツインマークタワー」(売主・野村不動産、三井不動産レジデンシャル)を選んだと発表した。前年度の最優秀賞も野村不動産「プラウドシティ池袋本町」(全 785 戸 ) で、野村不動産は2年連続の受賞。

 同社はこのほか、優秀賞に都心中規模部門から「プラウドタワー石神井公園」(野村不動産、大栄不動産)、都心小規模部門から「パークマンション三田日向坂」(三井不動産レジデンシャル)、郊外大規模部門から「エクラスタワー武蔵小杉」(東京急行電鉄、東急不動産、丸紅、東電不動産)、郊外中規模部門から「ブリリア e-SQUARE 」(東京建物、東電不動産)、郊外中規模部門から「シティハウス府中けやき通り」(住友不動産)、郊外小規模部門から「パークハウス吉祥寺 OIKOS 」(三菱地所レジデンス)の6物件と、評価委員特別賞として「ザ 湾岸タワーレックスガーデン」(正友地所)と「 THE ROPPONGI TOKYO 」(三井不動産レジデンシャル、 東京建物、住友商事、ケン・コーポレーション)、週刊住宅新聞社賞として「ザ・ライオンズ三郷中央」(大京、オリックス不動産)を選んだ。

 評価委員は大久保恭子(マンション評価ナビ主宰、株式会社風代表)、櫻井幸雄(住宅ジャーナリスト)、目黒孝一(不動産ジャーナリスト、元不動産経済研究所常務)の3氏。表彰制度は昨年度から始まったもので、今回が2回目。

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 受賞マンションについて記者がとやかく言う立場にないが、野村不動産の2年連続受賞にはびっくりもし納得もした。「びっくり」したのは、記者は年度区切でマンションを捉えたことはなく、いつも暦年で捉えているので、2物件は記者にとっては同じ年の物件と考えているからだ。確かに年度で捉えれば、「池袋本町」は昨年の2月が分譲開始なので2009年度の物件だし、「中野」は昨年末の分譲開始だから2010年度の物件だ。同社の選定方法に従えばそのような結果になっても不思議ではない。

 「納得」したのは、記者は「中野ツインマークタワー」も「プラウドシティ池袋本町」も野村不動産の昨年分譲の物件として一括りにし、昨年の「話題のマンションベスト3」のうちの一つに選んだが、奇しくも年度を越えてではあるがその2物件が最優秀賞に選ばれたからだ。ただ、この2物件から1物件を選ぶとすれば記者は間違いなく「中野」を選ぶ。高単価ではあるが、機能的なプランにし、価格の圧縮を図ったのも評価できる。「池袋本町」は値付けの妙が光った物件だ。

 この他の受賞マンションについては、「パークマンション三田日向坂」だけは見学していないので知らなかった。これまで「パークマンション」はほとんど見学してきたが、完全に見落とした。ミサワ・アソシエイツが設計・デザイン監修した物件のようで納得した。「パークハウス吉祥寺 OIKOS」は今年の「話題のマンションベスト3」の一つに選ぶ予定だ。

 前回発表のときにも書いたが、中堅デベロッパーからは一つも選ばれていないのが残念だ。自社物件を自薦するデベロッパーはいないのだろうか、それとも評価委員から推薦する物件はなかったのだろうか。

記者が選んだ2010年 ベストマンション50物件

09年度最優秀マンションに野村「池袋本町」 週刊住宅(2010/9/21)

(牧田 司 記者 2011年7月25日)