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週刊住宅新聞社 優秀マンション表彰制度

09年度最優秀に野村不動産「プラウドシティ池袋本町」

 週刊住宅新聞社が9月21日、同社の創立50周年記念事業として「首都圏優秀マンション表彰」制度を立ち上げ、 09年度(09年4月〜10年3月)の最優秀賞に野村不動産「プラウドシティ池袋本町」を選定したと同社ホームページで公表した。

 首都圏で販売されたマンションを、商品企画、市場性などさまざまな側面から公正中立な視点で評価し、優れたマンションを表彰するというもので、今後毎年発表するという。

 物件選定に当たっては、同社編集部や評価委員会による推薦などにより、建物の立地やハード、設備、サービスなどを評価する「基礎点」と、評価委員の大久保恭子、櫻井幸雄、目黒孝一各氏が居住性や市場性などを考慮した評価点を加えた総合点で選んだとしている。

 都心(主に東京23区)・郊外(それ以外)の2エリアを設定し、それぞれ規模別に大規模(総戸数201戸以上)、中規模(101〜200戸)、小規模(100戸以下)の計6部門のカテゴリーごとに分け、総合点70点以上で、かつ各カテゴリーで最も高い総合点を得たマンションを「優秀マンション」として表彰する。

 「プラウドシティ池袋本町」以外に選ばれたのは【都心小規模部門】の野村不動産「プラウド新宿御苑エンパイア」、【郊外大規模部門】の住友不動産「サザンスカイタワーレジデンス」、【郊外小規模部門】の大京「ザ・ライオンズたまプラーザ美しが丘」、【評価委員特別賞】の長谷工コーポレーション「ブランシエラ浦和」、【週刊住宅新聞社賞】の東急不動産「ブランズシティ港南台うぐいすの杜」の各物件。

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 このような賞が設けられたのは非常に結構なことだ。各デベロッパーにとって大きな励みにもなる。記者は毎年、「ベストマンション」として30物件前後を選んでいる。同社の優秀マンションに選ばれた物件もほとんど「ベストマンション」として選んでいる。

 ひとつだけ、選定基準についてお願いしたい。同社はエリア別、規模別で選んでいるが、「ファミリー向け」「単身者・ DINKS向け」などの供給形態や、中堅デベロッパーの意欲作なども選んでほしいということだ。

 特に、様々な意味でハンディを負っている中堅デベロッパーの優秀作を顕彰することは大きな意義があると思う。昨年度の供給物件の中には優秀な物件が少なくはなかった。かつて日本住宅建設産業協会が20年間ぐらいにわたって会員会社を対象とした優秀プロジェクト表彰を行っていたが、耐震偽装問題をきっかけにやめてしまった。

(牧田 司 記者 2010年9月21日)