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「アパ社長カレー」販売 支援物資で送ればアパが1割寄付


左から「たんぽぽ」の川村エミコさん、元谷社長、白鳥久美子さん

 

 アパホテルは3月24日、アパグループ創業40周年記念の「アパ社長カレー」販売開始レセプション&無料食事会を「アパホテル〈東京潮見駅前〉」で行った。約200人が参加した。

 「アパ社長カレー」は、アパホテル直営のレストランで提供しているビーフカレーをベースにしたもので、キャベツのせん切りと混ぜて食べるのが地元・金沢の食べ方だという。1個390円。

 レセプションで挨拶した元谷芙美子社長は、今回の東北地方太平洋沖地震の被災者に見舞いの言葉を述べた後、「こういう時期だからこそ開くべきという声もたくさん頂いた」とレセプションを実施したいきさつを語った。また、被災地にガスコンロとガスボンベとともに「アパ社長カレー」3,000食を救援物資として送ったことを報告。さらに、「さっき決めたのですが、被災地の方々に支援物資として1,000食単位でカレーを購入していただいた場合、価格(1,000食で39万円)の1割(39,000円)を私どもとして寄付させていただきます」と語った。すでに熊谷組など取引企業が支援物資として同社のカレーを送ることを決定したという。

 レセプションには、元谷社長のものまねでブレークしたというタレントの「たんぽぽ」もゲストとして出席。元谷社長役の川村エミコさんが帽子をかぶり「社長でーす!」と参加者を笑わし、福島県郡山市出身の白鳥久美子さんは「元気がもらえて嬉しい」と語った。


会場の「アパホテル〈東京潮見駅前〉」

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 正直に書く。地震発生後、今日までほとんどの発表会・見学会が中止となった。唯一といっていいぐらい開催されたのがこの会だ。

 この会の案内を受けたのが地震の前日の3月10日。「CONOE<三番町>」の記者発表会の会場だった。記者は、どのような案内でも欠席することはまずしない。出席するのが礼儀だろうと思っているし、会場で発言するのも記者としての基本的なマナーだと思っている。

 この会は、住宅・不動産に関係ないので出席をためらったのだが、ホテルの取材も結構やっている記者は、アパのホテルは見たことがないので、ホテルを見学することを条件に出席することを決めた。出席の返事を出したのは地震当日の午前だった。

 その後は、地震の被害を報じるのに忙殺された。今日の会も中止してほしかった。中止でなければキャンセルしようと思ったが、思いとどまった。「アパ社長カレー」を被災地では少なくとも3,000人、2人で分ければ6,000人が食べる。そのカレーを食べる意味はあると思い、なえた気持ちを鼓舞して出かけた。

 レセプションで元谷社長が「1割寄付」を発表し、嬉しくなった。カレーも食べた。周りの人もみんな「美味しい」と語っていた。金沢出身の出席者からは「さすが(元谷)社長。キャベツはカレーと混ぜて食べるのがコツ」と教えてくれた。

 誰よりも美味しいカレーを作れると思っているカレー党≠フ記者も美味しいと思う。商品は「中辛」で子どもにも食べられる辛さだ。記者は隠し味に味噌を入れることがあるが、このカレーにも入っているのではないか。希望を言えば、記者の好みの「辛口」も加え「甘口」と3種揃えてほしい。

 取引会社も不動産業界も「アパ社長カレー」を被災地にどんどん送って、アパの寄付額を増やしてほしい。ごはんもだが、暖める湯があればすぐ食べられる。

 アパホテルも見学した。機会があれば取り上げよう。

   
左から「アパホテル〈東京潮見駅前〉」、元谷社長、元谷アパグループ代表(元谷代表は「たんぽぽ」のものまねについて「いいんじゃない」と賛成のようだ)

「負け戦はしない」アパ元谷代表 「CONOE三番町」起工式(3/10)

(牧田 司 記者 2011年3月24日)