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横浜初の長期優良住宅認定マンション

東急不動産「BRANZ 青葉台二丁目」

 
「BRANZ 青葉台二丁目」完成予想図


 全戸数 63 戸を超える 66 件の要望書

 東急不動産の横浜市で初の長期優良住宅認定を取得したマンション「BRANZ 青葉台二丁目」を見学した。

 物件は、東急田園都市線青葉台駅から徒歩9分、横浜市青葉区青葉台二丁目に位置する5階建て全63戸の規模。専有面積は63.44m2〜94.55m2、価格は未定だが、坪単価は230万円ぐらいになる模様だ。販売開始は平成22年10月下旬。施工はピーエス三菱、竣工予定は平成23年10月中旬。

 最大の特徴はもちろん長期優良住宅認定を受けていることだ。耐震性・劣化対策・省エネルギー性などの 9 つの認定基準をクリアしている同社初の認定マンションでもある。メンテナンスが容易にできるように各住戸に設備ボイドが設置されており、スラブ厚300ミリのサイレントボイドスラブ工法と逆梁・アウトフレームを採用することで約2.3メートルのハイサッシも実現している。

 オプションを極力排し(オプションはIHぐらい)、キッチン天板の御影石、キッチン収納なども標準装備しているのも特徴の一つだ。

 現地は、坂が多い青葉台駅圏の中でもフラットな銀杏並木が美しい道路を通っていける閑静なマンション街の一角にある。植栽が施された高さ約3メートルの石貼りの擁壁も整備される。

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 長期優良住宅認定マンションは今年1月、長谷工コーポレーション「ブランシエラ浦和」を取材しているがそれ以来だ。

 現地販売担当者は、「キッチン天板が御影石仕様のマンションは、都心の高額を除き初めて。ノンレールサッシも好評ですが、バルコニーから顔を伸ばしても隣接住戸の人の顔は柱に遮られて見えないし、隔板も通常のものと異なり小さくて、他はコンクリで完全に遮断されているのでプライバシーが保たれている。これには皆さん驚かれる」と語っていた。全63戸のうち66件に要望書がすでに入っているとのことで、販売に自信を持っていた。

 この隣接住戸とのプライバシー保全には驚いた。記者生活を30年以上もやっているが、全然気がつかなかった。隔板は避難用に建基法で設置が義務付けられているものとばかり思っていた。自宅のマンションもネコはともかくネズミが平気で通り抜けるぐらいの隙間がある。

 しかし、上下階への避難口を設置すれば隔板は必ずしも設置しなくてもいいようだ。今回のマンションでは避難口が設置されている住戸もあればそうでない住戸もあった。隔板の大きさは、床から50センチ四方だったような気がする。

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 国交省にこれまでどれくらいの優良住宅認定マンションがあるか聞いたが、公表されている「共同住宅等」の戸数2,086戸しか把握していないとのことだった。ちなみに都県別では、東京都が989戸、静岡県が221戸、福岡県が198戸、神奈川県が185戸、大阪府が140戸、埼玉県が94戸の認定を受けている。

「価格に見合う価値あり」 長谷工「ブランシエラ浦和」(2010/1/15)

(牧田 司 記者 2010年10月14日)