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外構計画がいい積水ハウス「グランドメゾン日野万願寺」


「グランドメゾン日野万願寺」

 

 マンションでの環境問題への取り組みにもっとも積極的なデベロッパーをあげるとすれば、記者は真っ先に積水ハウスをあげる。ここ数年間で見学した「玉川上水グランドメゾン」「東京テラス」「グランドメゾン杉並シーズン」「グランドメゾン東戸塚」などの植栽計画に度胆を抜かされた。スケールがけた違いなのだ。「東戸塚」では、現地販売事務所にまで小公園を設けた。

 これらはいずれも大規模な物件だが、中小規模の物件でもきちんと植栽を施している好例を紹介する。「グランドメゾン日野万願寺」だ。

 物件は、多摩モノレール万願寺駅から徒歩7分、日野市万願寺1丁目に位置する3階建て全58戸の規模。専有面積は約65〜85平方b。現地は第一種中高層住居専用地域(建ペイ率60%、容積率200%)だが、地区計画により建物の絶対高さ10メートル、容積率100%に抑えられている。敷地南側は第一種低層住居だ。建物は平成21年6月に竣工済み。施工は株木建設。現在分譲中の8戸の価格は2,898万〜3,805万円。坪単価は160万円。

 同社のマンションの特徴だが、とにかく外構計画がいい。四方道路の敷地を豊富なグリーンゾーンで覆っている。これは、同社が推進する「5本の樹」計画に基づくものでケヤキ、ハナミズキ、ソメイヨシノ、エノキ、ヤマボウシ、エゴノキ、ヤマモミジなど樹種は数え切れないほどだ。

 「5本の樹」とは、3本は鳥のため、2本は蝶のために植えることで、在来の里山を再現しようという計画だ。

 環境への配慮としてはこのほか、外構の舗装材には「リサイクル資材」を用い、「屋上緑化」「太陽光発電パネル」「高効率照明」「複層ガラス+断熱サッシ」などを採用している。

 廊下幅はメーターモジュールを採用、レバーハンドルは壁面まで後退させ廊下側に突出しない配慮を行っている。ダブルアウトフレーム設計により、住戸内の出っ張りを亡くしているのも特徴の一つだ。

 今年2月から分譲されており残りは16戸。厳しい市況を反映し少し残っているが、建物は完成済みだしじっくり売ればいい。市内に居住・勤務するサラリーマン、それと多摩モノレール沿線に勤務するサラリーマンにお薦めだ。

 
敷地南側の植栽                   回遊型のオープンキッチン

植栽が見事「東京テラス」「玉川上水グランドメゾン」
景観美に圧倒される積水ハウス他「グランドメゾン東戸塚」

(牧田 司 記者 12月8日)