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  アキュラホーム 耐力壁ジャパンカップで2連覇


優勝した耐力壁「あやめ(菖蒲)」

 アキュラホームは10月8日、第12回木造耐力壁ジャパンカップの耐力壁の強度を争うトーナメント戦で、東京大学大学院木質材料学研究室、篠原商店と共同開発(チーム名:チーム匠)した耐力壁「あやめ(菖蒲)」が優勝し、耐震部門1位、総合でも3位を獲得したと発表した。同社は前回の第11回大会に次ぎ2連覇を達成した。

 木造耐力壁ジャパンカップは、木造住宅の耐力壁の強さなどを競い合う競技で、阪神大震災の後、木造住宅の構造耐力向上、伝統工法の継承を目的として「NPO法人木の建築フォーラム」が主催しスタートした。毎年、大学、専門学校、住宅関連企業、設計事務所などが参加。大会はトーナメント戦を勝ち抜いた最も強度の高い耐力壁に贈られる " トーナメント優勝 " と、強度だけではなく、コストパフォーマンス(※)にも優れた耐力壁に贈られる " ジャパンカップ優勝 " の2つのタイトルがある。

 今年の大会は9月26日(土)と27日(日)に静岡県富士宮市の日本建築専門学校で開催され、11体の耐力壁が出場した。

 耐力壁「あやめ(菖蒲)」は、中央開口の周りに合板を4枚とりつけた、サッシ等の取り付けも可能な開口付き耐力壁。環境に配慮した国産材の使用や伝統工法と現代の技術を組み合わせ、強さだけではないベストバランスの耐力壁。同社は今後、実用化に向けてさらに研究開発を進めていく。

 アキュラホームに敗れた優勝候補の一角、ポラスの耐力壁は「言い訳になりますが、組み合わせの関係で決勝に進むまで3試合戦っており、準決勝戦で東大チーム『カップラーメン3』との対戦でダメージを受けたのも大きかった…」(同社広報)としている。

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 記者は、この大会をここ数年取材しており、いつも楽しみにしていた。いつもポラスとアキュラホームが決勝戦で対決しており、昨年はアキュラがポラスを破り初優勝した。

 今年は、別の取材と重なり取材できなかったが、メジャーな大会になるよう期待している。


優勝したメンバー

木造耐力壁ジャパンカップ ジャーブネット初の総合優勝(2008/12/16)

(牧田 司 記者 10月8日)