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ジャーブネットが初の総合優勝 

「木造耐力壁ジャパンカップ」


ジャーブネットの耐力壁「流しソーメン」

 ジャーブネット(主宰:宮沢俊哉 事務局:アキュラホーム)が12月7日(日)、埼玉県行田市で行われた「第11回木造耐力壁ジャパンカップ決勝トーナメント」で同ネットの耐力壁「流しソーメン」がもっとも権威のあるタイトル“ジャパンカップ優勝(総合優勝)”を獲得した。

 木造耐力壁ジャパンカップとは、木造住宅の耐力壁の強さを競い合う競技で、NPO法人木の建築フォラムが主催。毎年、大学、専門学校、住宅関連企業、設計事務所などが参加している。

 試合は、土台を固定した2つの耐力壁の桁同士の間にジャッキを装着し、そのジャッキを縮めて引き合わせる形で徐々に負荷をかけ片方が破壊されるまで引っ張り合う。破壊されない場合は壁のゆがみが少ない方が勝ちとなる。

 決勝トーナメントは、予選を勝ち抜いた流しソーメン」や東京大学、東京工業大学、武蔵工業大学など8体の耐力壁が出場した。

 耐力壁「流しソーメン」は、ひのきの縦格子4本を長ホゾのみで固定した耐力壁で、土台と桁の接合部のみでほとんどの耐力を負担する耐力壁。ジャパンカップの評価項目である加工費、施工費で1位、耐震評点、デザイン評点、材料費、環境負荷費でそれぞれ2位となり、総合得点で2位に大差をつけて勝利した。

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 記者は、「木造耐力壁ジャパンカップ」にこれまで3回取材しているが、今回は所用で取材できなかった。競技は素人にはわかりにくい部分もあるが、関係者の真剣な取り組みを見ているととても面白く、実用化される壁もあるという。

報道陣が積極的に取材するような態勢を取れば、とても面白い大会になるはずだ。


優勝したジャーブネットの関係者

木造耐力壁ジャパンカップ ポラス研が5度目の優勝(2007/12/3)

(牧田 司 記者 12月16日)