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物件情報ポータルサイト人気 1

オープンハウス「オープンレジデンス三軒茶屋」


「オープンレジデンス三軒茶屋」完成予想図

 

 数多くある物件情報ポータルサイトのほとんどでアクセス数がナンバー 1 になっているというオープンハウスグループのオープンハウス・ディベロップメント(福岡良介社長)が分譲を開始した「オープンレジデンス三軒茶屋」を見学した。

 物件は、東京都世田谷区太子堂5丁目、東急田園都市線三軒茶屋駅から徒歩9分の第一種低層住居専用地域に位置する地下1階地上3階建て全35戸の規模。1期(19戸)の専有面積は約56〜83平方b、価格は3850万円〜6280万円。坪単価235万円。完成予定は2010年5月末日。施工は住協建設。販売代理はオープンハウス。敷地は元NTTの社宅跡地。地階・1階、2階・3階のメゾネットが特徴だ。

 マンション業界関係者なら、この物件概要を見ただけで人気になるのを確信するはずだ。三軒茶屋駅から徒歩9分の立地もさることながら、価格(坪単価)が中古並みだからだ。記者は3週間前、オープンハウス荒井正昭社長からこの単価を聞いてビックリした。この物件の先には坪単価400万円をはるかに超える高級マンションが分譲中だ。

 ヤフー、住宅情報、アットホーム、ホームズ、ホームプラザ、楽天不動産などのほとんどのポータルサイトでアクセス数がナンバー1だという。開発を担当しているオープンハウス・ディベロップメントのマンション開発事業部主任・大河原健太氏(26)が次のように語った。

 「通常、物件の反響は週にして40〜50件あれば多いほうといわれていますが、この物件は140〜150件。世田谷の平均的な物件と比較して反響で10倍、資料請求で20倍にのぼっています。昨日の夜だけでも13件の反響がありました。反響があると私の携帯に連絡が届くことになっているのですが、電源を切っておかないと眠れないぐらいです」

 この言葉からもユーザーが価格の安さに敏感に反応していることがわかる。大河原氏はさらに言う。「チラシなど広告も打っていません。チラシは配布することになっているのですが、まくひまがありません。無駄な費用を掛けても結局は価格にオンするだけですから、モデルルームは造りません。1期はほぼ完売のメドがたちました。2期も好調に推移しそうです」

 モデルルーム(サンプルルーム)は、桜新町の駅近くの常設販売事務所に設置されているものを代用している。「分譲済みの『中目黒』などを見ていただければ仕様は分かりますし、設計変更などにも応じています。模型も業者に依頼すると数十万円かかりますので、『中目黒』はわれわれスタッフが手づくりで2週間かけて造ったものです。パンフレットも極力簡素なものにしています。お客さまには事情をきちんと説明して納得していただいています」

 同社はこれまで「オープンレジデンス世田谷梅丘」(16戸)「オープンレジデンス中目黒諏訪山」(16戸)「オープンレジデンス西片町」(15戸)を分譲済みで、いずれも早期完売している。人気のある住宅地でコンパクトタイプ、しかも単価が圧倒的に安いのが人気の秘密だ。「西片町」は、明治、大正の文化の香りが残る高級住宅街の一角にあり、同エリアでは戦後としては初の分譲マンションで、坪単価290万円、2階建てメゾネットだ。

 記者は2年前、荒井社長からコンパクトマンションに参入すると聞いていたが、30歳代にターゲットを絞り込んだ商品企画にも狂いはないことを今回のマンションで確認した。

オープンハウス9月期決算予想 過去最高の増収増益へ(5/19)

(牧田 司 記者 6月11日)