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都の環境性能表示 3項目で★3つ

「ウェルスシティ大森タワー」が人気

「ウェルスシティ大森タワー」完成予想図

 

免震、SIでデザインも秀逸

 京浜急行電鉄とNTT都市開発の「ウェルスシティ大森タワー」を見学した。

 JR大森駅から徒歩4分の25階建て全173戸の規模だ。専有面積は約40〜126平方b。価格は40平方bで3300万円台、74平方bで5600万円台、坪単価は240〜250万円だ。販売代理は京急不動産と伊藤忠ハウジング。

 モデルルームは10月からオープン。これまでに問い合わせは約1500件、すでに会員優先120戸が完売。残りは53戸だから、早期完売は間違いない。

 なぜ、そんなに人気があるのか。一言で言えば、総合的な質の高さだろう。立地的には駅近だが、商業地立地で住宅地としてはそれほど恵まれているとはいえない。ただ、南道路で、周囲にはそれほど高い建物もなく眺望は開けている。

 価格的にはどうか。坪300万円をはるかに超えると思われる大森山王との比較は出来ないが、駅の東側の相場としてはやはり割安だろうか。

 特筆できるのは免震、SI、ワイドスパンである点だ。SIマンションは、周辺物件になく、ユーザーから高い評価を得ているのは間違いない。天井高も約2.58〜3.00メートルあり、デザインもすっきりしている。

 もう一つ、大きな特徴は、東京都の「環境性能表示」制度で高い評価を得ていることだ。★2つなのは「建物の断熱性」だけで、他の「省エネ性」「長寿命化」「みどり」とも★3つだ。

 「環境性能表示」は、今年から始まった制度だが、これまで4項目全て★3つは明豊エンタープライズ「シェルゼ木場公園」しかない。3項目で★3つというのは、おそらくこの物件だけだろう。多くは4項目とも★2つか、2項目で★ 3 つだ。商業地立地で3項目★ 3 つというのは極めて高い数値だ。

 京浜急行電鉄はそれほど供給は多くないが、質的には今年の都内物件でトップクラスといってよいのではないか。人気になるのも当然だ。

 

(牧田 司記者 12月7日)