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「頭のよくなるマンション」伊藤忠都市開発が埼玉で分譲

主婦が小躍りしそうなアイデア盛り込む

「イトーピアエフィールさいたま新都心」パンフレットより

 

 こうすれば郊外の新価格でも売れる=\―そんなマンションを分譲するのが伊藤忠都市開発だ。

 さいたま新都心駅から徒歩12分、埼京線北与野駅からだと徒歩8分の「イトーピアエフィールさいたま新都心」がそれだ。14階建て全126戸の規模で、専有面積は約70〜100平方b、価格は未定だが、坪単価は210万円ぐらいになりそうだ。

 何が素晴らしいかといえば、商品企画テーマが極めて明確であることだ。キーワードはそのものズバリ「頭のよくなる家」。この文言そのものは、公取協規約に違反する恐れがあるので堂々とは謳っていないが、モデルルームのつくりはねなるほど納得というものだ。

 詳細は省くが、慶大のベンチャー企業・慶大SFC研究所が、6年間に及ぶ調査の結果、有名私立中学合格した子供たちは、リビングや和室、トイレや風呂の中など家族と触れ合う機会が多かったことを研究成果としてまとめた。ここに着目した伊藤忠都市開発は、同社と組んでマンションの子育てにいい環境をこのマンションで提案しているのだ。

 例えば、子ども部屋。単なる個室にしないで、住戸のほぼ中央に配したキッチンから様子が見られるように壁と扉はガラス張りとしている。ファミリーリビングには、子どもも家族もメッセージが伝えられるよう落書きボードを設けている。

 もう一つ、大きな特徴は奥行き約3.5メートル、幅約 3 .5メートルのパラディ≠ニ名づけたバルコニーを全戸に設置していることだ。ここにテーブルを置くことも、タバコを吸うことも、本を読むことももちろん可能だ。(日本綜合地所のオープンエアリビングとよく似ているが、それぞれが特許を取得している)

 このパラディとリビングはノンレールサッシ・ウッドデッキでつながっており、移動がラクになるような工夫もしている。

 このほか、細かいことだが、キッチンの収納扉はガラストップになっているが、下地処理によりマグネットがくっつくようになっている。主婦が見たら小躍りするのではないか。

 マンションの商品企画とはこんなものだ。それぞれのアイデアはこれまでも採用されていた。これだけ盛り沢山、主婦に嬉しいアイデアを盛り込んだマンションはそう多くない。単価は高いが、大激戦の京浜東北・埼京線で早期完売するのは間違いなさそうだ。

 

(牧田 司記者 11月7日)