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京成線で大健闘 大京他「グランヒルシティ ミレナ」

年内に南棟247戸を完売にメド

大京・新日本建設・長谷工コーポレーションの3社JV「グランヒルシティ ミレナ」(完成予想図)

 

 千葉県の郊外マンションの売れ行きが芳しくないことはこのコーナーでも紹介したが、大健闘しているマンションを発見した。大京・新日本建設・長谷工コーポレーションの3社JV「グランヒルシティ ミレナ」だ。

 京成線京成大久保駅から徒歩13分、習志野市屋敷4丁目の一角で建設中の全488戸の規模だ。建物は、南棟に当たるビューウイング247戸と北棟に当たるガーデンウイング241戸の2棟構成で、坪単価は南棟が115万円、北棟が111万円だ。施工は長谷工コーポレーション、販売代理は長谷工アーベスト。

 ゴールデンウィーク明から南棟の分譲が始まっており、これまでに207戸を完売、残りは40戸だ。年内までに完売するメドが立ち、年明けから北棟の販売に入るという。

 まだ北棟の販売が残っており、来場者数が700組前後というのは気掛かりだが、苦戦物件が多い京成・新京成沿線の物件と比べても、年間100戸も売れればいいほうという千葉市郊外の市況を考えると、247戸を完売するというのは大健闘といえる数字だ。

 住戸プランは6.2メートルスパンの3LDK(約78平方b)が中心で最多価格帯は2500万円台だから、やはり価格が安いのが人気の要因になっているようだ。坪単価は、他の千葉の郊外マンションと比べてそれほど割安感はないが、都内や神奈川方面の単価上昇と比べると、いかにも安いという印象を受ける。100平方bでも4000万円前後というのは魅力だ。

 長谷工アーベストの販売現場はどこもそうだが、マンションの特徴が図表や実物などを使って分かりやすく表示されているのもいい。

 隣接地では、あるデベロッパーが同じ規模のマンションを計画しているというが、「ミレナ」にはプラスとなってもマイナスにはならないだろう。

 それと、最近の大京マンションの売れ行きがいいことにも注目したい。同社は今春からシンボルマークを刷新したが、シンボルマークは従来のものと比べ、柔らかで穏やかなものになり、ロゴタイプも洗練されたものになった。仕様レベルも高いのが目立つ。

 このマンションには大京の企画やアイデアはそれほど反映されていないと見たが、大京のブランドイメージがプラスに作用しているのは間違いなさそうだ。

 

(牧田 司記者 10月31日)