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たまプラーザ駅圏で1500戸のマンション販売合戦

東急不動産・住友商事「ブランズたまプラーザ美しの森カレンス」完成予想図

 

 「美しの森街づくり協議会」を発足 防犯、景観などでは歩調

 東急田園都市線たまプラーザ駅圏の約19ヘクタールもの規模の「美しの森」エリアで大手デベロッパーによるマンション販売合戦が激化している。

 好調のうちに完売した東急電鉄・三菱地所・三菱商事「ドレッセ美しの森フロラージュ」 ( 全257戸 ) に続き、東急電鉄・三菱地所・三菱商事・中央商事「ドレッセ美しの森セントヴェール」 ( 全341戸 ) が近く分譲開始となるのを始め、先行する藤和不動産「グランノアたまプラーザ美しの森公園グランドシーズン」(全96戸)、大京「ライオンズたまプラーザ美しの森」(全100戸)、東急不動産・住友商事「ブランズたまプラーザ美しの森グラシス」(全85戸)同「ブランズたまプラーザ美しの森カレンス」(全52戸)、三菱地所「パークハウス美しの森パークフロント」(全35戸)、ランド「ランドシティたまプラーザ」(全60戸)などが続々供給される。その数は約1500戸。

 このうちいくつかの物件を見学した。東急不動産・住友商事「ブランズたまプラーザ美しの森グラシス」、「ブランズたまプラーザ美しの森カレンス」は、逆梁アウトフレーム、フルフラットサッシ、イタリア製システム収納などが特徴。

 藤和不動産「グランノアたまプラーザ美しの森公園グランドシーズン」は、宮前美しの森公園に隣接しており、屋上緑化、オール電化、二重床・二重天井、ピクチャーレール標準装備などが特徴。

 大京「ライオンズたまプラーザ美しの森」は、「当社のこれまでのマンションと比べもっとも仕様設備のランクが上」と担当者がかたっているように、水回りの面材に御影石や突き板を採用するなどハイグレードで差別化を図っている。

 これらのうち価格を公表していない物件もあり、比較は差し控えたいが、ユーザーにとっては、比較検討が容易なのは歓迎すべきだろう。単価はおおむね坪210〜240万円ぐらいにおさまる模様だ。

 さらに、これらの物件に共通する大きな特徴の一つは、供給各社が「美しの森街づくり協議会」を発足させ、独自の商品企画のほかに「敷地以外の安全性」「美しい街並みの景観性」「自然保護という環境性」を担保するためにガイドラインをつくり、開発を進めていこうとしている点だ。街角に防犯カメラを設置したり、建物外壁に統一性を持たせたり、環境共生に配慮したりしている。

 また、たまプラーザ駅周辺では、約38,000uの規模で、多彩な店舗が入る駅一体型の大型ショッピングモールとスポーツクラブなどが入る複合施設、東急 SC も2010年開業を目指しリニューアルされる予定で、街が一変する。

 単価水準は、他のエリアと比べ高いが総じて好調に推移しそうだ。たまプラーザはそれだけポテンシャルの高い地域だ。

 

藤和不動産「グランノアたまプラーザ美しの森公園」完成予想図

 

 

大京「ライオンズたまプラーザ美しの森」完成予想図

 

(牧田 司記者 9月30日)