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「ザ・フォレストレジデンス」が圧倒的な人気

「ザ・フォレストレジデンス」(完成予想図、パンフレットより)

1期約300戸 1500組の来場者集め完売

 オリックス・リアルエステートと東京建物が共同で分譲しているつくばEX沿線のマンション「ザ・フォレストレジデンス」が人気を呼んでいる。これまで1期約300戸が完売、来場者は約1500組にのぼっている。

 つくばエクスプレス・東武野田線「流山おおたかの森」駅から徒歩4分の地上10〜22階4棟からなる全524戸の規模で、専有面積は約70〜120平方b。坪単価は平均155〜160万円。設計・監理は入江三宅設計事務所、施工は鴻池組。

 つくばEX沿線で分譲されるマンションは総じて好調な売れ行きを見せていおり、このマンションも例外ではないということだが、商品企画は他のマンションを圧倒している。

 記者がこれまで同沿線で見学した6〜7現場のマンションと比較して、総合的な評価でこのマンションが一番優れていると感じた。単価は高いが、それだけの価値はあり、人気にも納得(というよりは驚き)させられた。

 人気の最大の要因は、駅前の来年完成する大型ショッピングセンターとの複合開発であることだ。複合開発マンションはほとんど例外なく売れているが、ここでもそれを証明した。

 もう一つは、広大な敷地の南側には公園と調整池が整備されることになっており、将来の住環境が担保されているということである。

 しかし、これだけでは、この分譲単価でこれほどの戸数をこなせるわけがない。確かに秋葉原に直通で25分と近いが、ほとんど街はできていない。それでも圧倒的な人気を呼んだのは、やはり同社の商品企画と集客力の高さだろう。

 スパンは最低でも約6.3メートルで、ほとんどが7メートル以上、ペントハウスの住戸は10メートル以上だ。オール電化、全住戸が広いポーチ付き、二重床・二重天井などの基本性能も高く、託児所やクリニック、ゲストルームなどを備えた共用施設も充実している。

ユーザーの心をとらえた商品企画

 そして、特筆できるのは、モデルルームの見せ方の巧みさ、イメージ戦略の巧みさだ。「ここに住めば、1ランク上の郊外生活ができる」というユーザーの心をしっかりととらえているとみた。モデルルームでは費用にして数百万円はかかると思われるオプション仕様となっているが、この沿線の他のマンションにはない豪華さだ。

 同業もこのマンションからイメージ戦略を学んだらどうだろう。

(牧田 司記者 7月7日)