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事前反響9千件 デザイン秀逸の「パークシティ武蔵小杉」

「パークシティ武蔵小杉」(完成予想図)

 

2世帯同居・隣居タイプも提案

 一般モデルルームオープンを前日に控えた7月6日、三井不動産他の「パークシティ武蔵小杉」(総戸数1437戸)を見学した。一言で言えば、素晴らしいマンションということだ。

 何が素晴らしいかといえば、まずデザインがいい。基本設計は同社の他のマンションでお馴染みの光井純氏で、ファサードデザインはテュラン・デューザ氏(デュダ&ペイン建築設計事務所)、ランドスケープデザインはオリエンタルランドグループのグリーンアントアーツ社だ。

 光井氏は、「青山パークタワー」を始めたくさん同社のマンションを手がけており、一見して同氏の設計であることが分かる印象的なものが多い。画家でいえば絹谷幸二氏のような存在だ。まだ若く、これからの建築界を背負っていく人だろう。光井氏は、同じ武蔵小杉駅圏で分譲中の伊藤忠都市開発他「 THE KOSUGI TOWER 」のデザイン監修を務めている。

 ファサードデザインがまたいい。鳥の羽根をモチーフにした対比と融合がテーマとなっており、47階建てのほうはレンガ色のアースカラーを基調とし、59階建てのほうは空と水と緑をイメージしたブルー、グリーンなどを配している。直線と曲線、縦と横の対比がとても面白い。

 ランドスケープデザインも商住複合の大型物件ならではの豪華さだ。

 モデルルームは3タイプ用意されているが、基本タイプはワイドスパンの子育て世帯の入居を想定したキッズルームが設けられている。もちろんライフスタイルに合わせ間取り変更が可能だ。

 もう一つは、有償のオプション仕様になっているタイプで、人工大理石を敷き詰めたリビングダイニング、がらり戸などを多用している。専有面積約89平方bで費用は約300万円というから安い。

 注目されるのは、親子の同居・隣居を想定した専有面積約88平方bと54平方bのタイプをドアでつなげたタイプだ。セットで購入すると1億円近くになるというのでやや高いが、同居・隣居を望むユーザーは多いはずだ。

 ただ、公庫融資付であるため、2住戸をセットで申し込むのは可能だが、単独で申し込むのも可能とかで、抽選で外れるケースもあるという。これは公庫融資制度の悪いところで、購入したい人が買えないケースが過去にもあった。せっかくの提案が生かされない。改善すべきだろう。

 このほか、商業施設の併設、超強度コンクリートの採用、竹中工務店の施工、オール電化などが特徴だ。

 注目される坪単価は230万円台の後半になる模様だ。記者は、現在の武蔵小杉の相場としては安くないと思っているが、7線が利用可能で平成21年には横須賀線新駅も開業されるという将来性を考えると、決して高くないともいえる。マンションは未確定も含め約4300戸(賃貸含む)が建設されることになっている。人が住む街としては、みなとみらい地区より上だろう。

 すでに問い合せは8000件から9000件にのぼっているというから、この街の将来性を訴えきれれば早期完売できそうだ。

パビリオン所長代理はRBA野球でも活躍中の神田氏

ユニフォーム姿の神田氏(7月5日、神宮外苑野球場で)

 このマンションのパビリオンの所長代理を務めているのが三井不動産販売の神田智哉氏だ。神田氏は、ここ2、3年、めきめき力をつけてきているRBA野球の三井不動産販売リアルプランセンターの主力選手だ。野球では外野や捕手を勤めている。「今年は甲子園組も新加入したし、上位進出できる」と意気込んでいる。

 マンションの販売については「問い合わせも多く、事前の内覧会でもモデルルームタイプの提案が高い評価を頂いている。早期完売は間違いない」と胸を張った。

 

(牧田 司記者 7月6日)