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マンション新価格 みんなで渡れば怖くない

「ライオンズ日吉アーティスフォート」(完成予想図の一部、パンフレットより)

 

各地で新高値 続々更新

 既報のように、わが街・多摩センターのマンション単価はここ4〜5年間据え置かれたまま(というよりむしろ弱含み)だが、他の街はどんどん高値更新されている。

 一昨日もビックリする値段のマンションを見学した。大京が近く分譲する「ライオンズ日吉アーティスフォート」だ。東急東横線日吉駅から徒歩4分の7階建て全76戸の規模で、坪単価は260万円という。見学前は、坪220〜230万円と踏んでいたが、予想を大幅に上回っていた。

 この物件より遠いところでも坪240万円だから、大京のマンションは日吉駅圏では稀少の駅近物件ということを考慮すれば「なるほど」とも考えられるが、20坪でも5000万円を突破する価格に、正直驚かざるを得ない。

 確かに、建物の設備仕様レベルは高い。デザイン監修に建築家の船田徹夫氏を起用。外観には45二丁掛タイルや大理石、エントランスホールには市松模様の天然木材を採用。住戸内にも天然御影石のキッチン天板、突き板の面材などなど…。

 高値マンションは日吉だけではない。神奈川方面では、再開発が進み、マンション約4500戸が供給される武蔵小杉駅圏でも条件のいいマンション相場は250万円だという。みなとみらい地区では、とっくに相場は200万円を突破しているし、手前の東神奈川でも200万円近くになっている。溝の口では240万円という物件もある。

 都内では、豊洲が人気になっているが、三井不動産の「豊洲」は230万円台だ。2年前の相場はせいぜい180万円だった。豊洲の隣町・東雲地区でも三菱地所ほかが分譲した「Wコンフォート」は160万円ぐらいだったのが、最近では180万円、190万円で分譲されている。

 つくばEX沿線でも、昨年、東急不動産・オリックスリアルエステートが分譲した「三郷中央」は坪132万円だったのが、藤和不動産の八潮駅前「 TOKYO MAGICA PROJECT 」は坪150万円を突破していたにもかかわらず早期完売した。

 それどころか、現在オリックスリアルエステート・東京建物が分譲している流山おおたかの森の「ザ・フォレストレジデンス」は155〜160万円でも圧倒的な人気を呼んでいる。

 人気エリアの一つ、新浦安では、駅前のタワーマンションが中古でも坪300万円の値をつけている。バス便物件でもここ2〜3年前は140万円台だったのが、これから分譲されるものは180万円ぐらいになるという。

 埼玉県の伊勢崎線では、扶桑レクセルが坪172万円という驚くべき単価の「レクセルグランデ新越谷」を分譲して話題となったが、これも圧倒的な人気を呼んだ。

 今秋から販売されるマンション単価は、一段と高くなるといわれている。マンション新価格 みんなで渡れば怖くない≠ニいうことか。

 

(牧田 司記者 6月23日)