第一住創(水曜ブロック) 監督は元三平建設のエース・川原氏 |
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川原監督(左)と中井主将 |
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つくばEX人気の追い風受け業績も急伸 つくばEX人気に乗り、業績が著しく伸びている埼玉県八潮市に本拠を置く第一住創が水曜ブロックに参戦する。 同社は、バブル崩壊後の1994年、八潮市で設立。当初から「地域密着」を社是とし、「責任が持てるところしか事業は行わない」ことを貫き通してきた。工事部門より先にアフターサービス部を設けたというから、いかにお客様を大事にしているかが分かる。 「地域でお客様の不評を買ったら仕事がなくなる」からでもあるが、逆に「地域から逃げられない」と自らの退路を断って地道な仕事を続けてきたのが、花開いた。 もちろん、つくばEXの開業が追い風になっているのは言うまでもない。社員数は3年前、30人弱だったのが、現在は約90人と3倍に増加。売上高は前々期が30億円だったのが、前期は70億円、今季は100億円が目標という。営業拠点も本社のほか、八潮南支店、八潮駅営業所、守谷営業所、流山営業所と5カ所に増えている。日本証券業協会が未上場中小企業のために開設した「グリーンシート」の指定企業でもある。 野球部監督を務めるのは建設部部長の川原久徳氏(44)。川原氏は、RBA第1回大会から13回大会まで三平建設の野球部監督兼エースとして活躍していた。会社を円満退社して、3年前に第一住創に入社した。 川原氏が投げていた当時の三平建設は、優勝する力こそなかったが、決勝トーナメントに勝ち進む力を備えており、10回、12回大会では3勝を挙げている。 RBA野球にかける意気込みも相当だ。 「仕事が終わってから、ナイター施設が整っている野球場で練習も行っている。三平建設さんよりは強いはずで、同じビルダーの東栄住宅さんがライバル。 選手登録した25人のうち13人は高校野球以上の経験者。伊達は日神不動産の4番を打っていた打者。エースの根岸は打たれない。110`は出す。球が速いのなら、関東一高で130キロを出した深澤がいる」と、川原氏の鼻息は荒い。キャプテンの建設部工事課係長・中井建氏(38)は、北海道東海大野球部出身だ。 会社のバックアップも万全だ。「社長からは、勝率5割なら褒美の旅行を約束してもらっている。ユニフォームも既製品でなく1着2万円もするオーダー製」という。 ところが、参戦を前に強敵が現れた。開幕日の7月5日は、会社の沖縄旅行とぶつかったのだ。社内旅行を欠席するわけに行かず、結局、RBAの不戦敗を決定した。 川原氏らナインは「当日、雨でも降ってくれたら…」と雨乞いをしている。
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(牧田 司記者 6月2日) |
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