新潟高校野球部出身の藤縄専務が自ら采配

 明和地所

 

 

藤縄専務

 

主戦投手の守谷は高校時代プロも注目

 国立裁判で勝訴し、創立 20 周年を迎えた節目の年に明和地所が参戦する。 原田 英明社長の「当社も参加したら」という一声で実現した。

 チームを率いるのは同社専務取締役・藤縄利勝氏(58)。本業のマンション分譲では、最近注力している駅近マンションが好調で、ファンド向けも業績アップに貢献「ムードはいい」(藤縄氏)。

 藤縄氏は、大会参戦について「内勤の社員中心の寄せ集め集団。知り合いの方々と親睦を深め、野球を通じて心を一つにするのが目的。初めての参加だけに強いのか弱いのかの尺度を持ち合わせていない。初戦突破が目標」と控えめだ。

 しかし、今大会のためにユニフォームを一新。主戦投手を務める専大卒の新人・守谷は、専大付属高校時代、 140 キロ近くを投げ、ヤクルト、シダックスの誘いを受けた実力の持ち主。大学では身体を壊して投げていないが、RBA野球では力上位なのは間違いなさそうだ。本人もやる気十分とか。

 このほか、「年齢が確か 45 歳で、どこまでやれるか未知数だが、平石くんは自分を含め、お父さん、息子さんが甲子園に出場経験があるというギネス級の記録保持者」や「8年ぐらい前、国士舘大時代に東都リーグで首位打者になった隠し球≠烽「る」(同氏)という。

 藤縄氏自身も、新潟高校野球部出身で、大学(慶大卒)では野球は行っていないが、社内の大会などでは「大量リードとか、コールド負けなど大差がついているときには投げている」そうだ。

 原田社長が後押しし、ナンバー2の藤縄専務が采配を振るうのだから、選手も発奮するのは間違いない。強豪チームとはやや力の差があると見たが、面白い存在になりそうだ。

 創業社長の原田利勝会長も「怪我がなければ全国トップクラスの選手になっていたはず」(関係者)といわれる柔道選手だった。スポーツには理解が深い土壌が同社にはある。

 

(牧田 司記者 6月2日)