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サンウッドの億ション「赤坂タワーレジデンス」

「赤坂タワーレジデンス  Top of the Hill 」完成予想図(パンフレットより)

 

絶好の立地に45階建て521戸

 先日、驚きの億ションを見学した。「赤坂タワーレジデンス  Top of the Hill 」だ。売主は森ビルグループのサンウッドを筆頭に、東急不動産、竹中工務店の3社JV。管理は森ビル、設計・監理は日建ハウジングシステムと竹中工務店、販売代理が三井不動産販売、東急リバブル、サンウッドだ。

 驚いたのは、まずその立地条件だ。現地は千代田線赤坂駅から徒歩4分の高台立地で、住居表示は港区赤坂2丁目。日本ユニシス本社跡地で、億ション立地として申し分ない立地条件だ。

 昭和50年代、60年代には赤坂立地のマンションはたくさんあったが、平成に入ってから供給はほとんどないはずだし、45階建て総戸数521戸という規模は初めてだろう。

 もうひとつ驚いたのは、マーク伊東氏がデザインした約235平方bのモデルルームだ。木製の両開きの扉を開けると10畳大はありそうなエントランスが控えている。大理石や天然木(チークなど)がふんだんに用いられており、周り縁はドレッシングルームにまで施されている。ドアの全てにケーシングが施されている。巾木は20センチ以上ある。

 ランドスケープ、基本性能、共用施設の充実ぶりは言うまでもない。ランドスケープデザインでは、既存樹の楠の大木や孟宗竹の透廊、大きな池とカスケードなどが目を引く。天井高は最低約2.65メートルから3.3メートルと極めて高い。最上階2層の共用施設も充実している。

 サンウッドは、今後都心部でのマンション事業を強化するというが、その第一弾でもあるこのプロジェクトにかける意気込みが伝わってくる。

 価格は未定だが、80平方b台で1億円台となる予定だ。億ションの住戸が何戸になるか不明だが、おそらく半数ぐらいは億住戸になるのではないだろうか。坪単価も未定だが、500万円を切るというから割安感があるのは間違いない。

 記者は昨年、鹿島建設のホテルオークラに隣接する「虎ノ門タワーズ レジデンス」(267戸)を見学してその質の高さに驚いた。

 今回の「赤坂タワーレジデンス」はややコンセプトが異なるようだが、価格、立地、施工などを考えると、どうしても比較したくなる。売れ行きに注目したい。販売は6月下旬だ。

 

(牧田 司記者 5月31日)