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大手3社の「東京」との相乗効果に期待 大京「四谷」

ライオンズ四谷タワーゲート(完成予想図)

「ライオンズ四谷タワーゲート」(完成予想図)

 

新宿御苑の借景が特徴の29階建て299戸

 野村不動産、三井不動産、三菱地所の大手デベロッパー3社の共同事業としては初めての「ザ・センター東京」(426戸)のモデルルームが市ヶ谷にオープンし、話題を集めているが、立地・環境なら引けを取らない大京・双日「ライオンズ四谷タワーゲート」のモデルルームが「ザ・センター東京」と目と鼻の先にあり、呉越同舟のような形で販売合戦が展開されている。

 「ライオンズ四谷タワーゲート」は、丸ノ内線四谷3丁目駅から徒歩4分、新宿区四谷4丁目の一角に建つ29階建て全299戸の規模。専有面積は約33〜137平方bで、平均坪単価は約350万円だ。

 「ザ・センター東京」の坪単価が約330万円だからやや高いが、立地・環境、利便性は「四谷」のほうがいい。何しろ、広大な新宿御苑までは歩いて4分の近さで、地上 17 階以上はその借景が手に取るように眺められる。伊勢丹、三越などにも歩こうと思えば歩ける近さだ。

 デザインは、世界的な建築家・リカルド・トッサーニ氏で、シンプルながら北側バルコニー手すりにはカラフルなボーダーラインが施されているのが特徴。敷地内の交差する道には同氏のオブジェが配置されるという。

 モデルルームは2タイプ用意されており、高級仕様のタイプの廊下は大理石張りで、建具・面材は突き板仕様。デザインはシンプルな白が基調。

 現地販売センターでは「大手3社が揃った『ザ・センター東京』さんのブランドには勝てない。販売スタッフも10人で、『東京』さんと比べ3分の1ぐらいの数だが、幸い、ほとんどの来場者の方は『ザ・センター東京』と比較されるので、宣伝しなくても見にきてくれる。相乗効果が期待できる」と、競合は望むところといった様子だ。

 確かに、どっちが勝つか負けるかよりも、販売競争が相乗効果となり、双方とも予想外の売れ行きを見せるほうに記者は賭けたい。それほどいまの都心部のマンション市場は熱気を帯びている。

 

(牧田 司記者 3月14日)