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三井不動産 新浦安の第4弾は「離れ」付き

パークシティグランデ新浦安(完成予想図)

「パークシティグランデ新浦安」(完成予想図)

 

テーマは前2物件と同じ「家族の絆」 面積は平均120平方b

 三井不動産が、住宅地としていまもっとも人気が高いエリアの一つ、新浦安で同社にとって第4弾の「パークシティグランデ新浦安」を分譲する。

 JR京葉線新浦安駅からバス10分徒歩2分の、土地区画整理地内で建設中のもので、地上18階建て全550戸の規模。専有面積は約108〜194平方b(平均120平方b)、坪単価は150万円台の後半の予定だ。設計・施工は三井住友建設。来年3月末が入居予定。

「離れ」は16平方b 分譲22戸、賃貸2戸

 「家族の絆」をテーマにした平均専有面積が約120平方b、奥行き3メートル以上のバルコニーなどの商品企画は、前2物件とよく似ているが、今回は敷地内に住棟とは切り離した広さ約16平方bの「離れ」を設けたこと。「分譲」形式が22戸で、「賃貸」が2戸。このほか約25平方bの「共用」の3種類となっている。分譲は750万円、賃貸は月額賃料5万円を予定している。住戸の一部として利用してもらうため、分譲住戸と切り離して区分所有したり、営利目的とすることなどはできない。

 離れは、プレハブ造とよく似た造りで、形は4メートル四方のほぼ四角形。水道が取り付けられるようにはしているが、トイレは設けていない。同じ敷地内に設ける共用施設内のトイレなどを利用してもらうという。同社では趣味の空間や家族・友人とのコミュニケーションの場として利用していただけるのではないかと見ている。これまで、住戸と廊下などでつないだ離れのある住戸は供給されているが、敷地内の共用部分に離れを設置したのは同社が初めてと思われる。

 このほか、家族の絆をテーマにしたダイニング重視の間取りや、子どものスタディコーナー・書斎と一体となったリビングダイニングの提案、10畳前後の主寝室を充実したプラン、ビューバスプランなどを揃えている。中住戸タイプでも 9.9 メートルスパンなので、バス、キッチンが南面に面しているものもある。

 約2500万円の有償メニューを含めると価格が約1億5000万円の住戸もある。広さが、約182平方bで、大理石を敷き詰めた幅約1. 5メートルの廊下にゲスト用洋室、約42畳大のリビングダイニング、ビューバス、ビュートイレなどがついている。

見る方角によって表情が異なる外観

 面白い試みとしては、隣接住戸間の赤やブルーでカラーリングされたコンクリートが海方向に向いており、外から見る方向によって外観の表情が異なるよう工夫されている点だ。外国では珍しくない手法だという。

 同社は、これまで新浦安地区では「パークシティ新浦安」(258戸、坪単価155万円、02年竣工)、「パークシティ東京ベイ新浦安」(701戸、同135万円、05年竣工)、「パークシティモアナヴィス新浦安」(310戸、同133万円、06年竣工)を分譲しており、今回の分譲を含めると1819戸となる。同社ではこの地区の集大成として位置付けている。

 新浦安地区は、昨年の地価上昇率で上位を占めたように、ここ数年急速に人気が高まっているエリア。駅前の中古マンション「エアレジデンス」は、坪単価300万円で売買された事例があるという。街並みがきれい、海が近い、ディズニーランドからの税収が多く、市財政が豊かで市民サービスも高いことなどが評価されている要因だ。

 同社も、最初の分譲物件は地価下落のときで販売には時間がかかったが、2物件目、3物件目は圧倒的な広さと、単価の安さで驚異的な売れ行きを見せた。今回は、地価上昇を反映して単価は上昇しているが、まだまだ割安感があり、他にないプランだけに人気を呼ぶのは間違いなさそうだ。

 

離れ (完成予想図)

「離れ」(完成予想図)

(牧田 司記者 2月25日)