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マンション4300戸 武蔵小杉エリアで分譲開始

THE KOSUGI TOWER(完成予想図)

「THE KOSUGI TOWER 」(完成予想図) 

 

首都圏屈指の民間主導プロジェクト

 武蔵小杉駅周辺の規模にして約37ヘクタール、計画人口約1万5000人の街づくりがいよいよ本格始動する。川崎市の「新総合計画」により、川崎駅周辺、新百合ヶ丘駅周辺地区とともに「民間活力を活かした魅力ある広域的な都市拠点」として位置付けられているビッグプロジェクトだ。再開発規模としては「汐留シオサイト」(31ヘクタール)を超える。

 その開発規模もさることながら、住宅計画戸数も民間主導では首都圏最大級となる。現在、計画があるものだけでも全12棟、総戸数は約4300戸にのぼる。まだ、計画段階のものもこのほかにあり、これらを含めると5000戸程度のマンションが建設されそうだ。

 従前は大企業の工場やグラウンドだったもので、平成21年にはJR横須賀線武蔵小杉駅も開設されるほか、ホテル、商業・業務施設も整備されることになっている。

 事業地区別に主なものを列挙してみる。

 まず、「中丸子地区U街区」(1.2ヘクタール)で先にモデルルームがオープンされたのが「 THE KOSUGI TOWER 」だ。伊藤忠都市開発、東京建物、ジョイント・コーポレーションの3社JVマンションで、49階建て全689戸の規模だ。

 「新丸子東地区」(0.7ヘクタール)で近く分譲されるのがリクルートコスモス、明豊エンタープライズの「レジデンス・ザ・武蔵小杉」だ。全389戸の規模だ。

 「武蔵小杉駅前グランド地区」(2.9ヘクタール)で建設中なのが三井不動産、三井都市開発、新日石不動産3社JVの「パークシティ武蔵小杉」で、59階建て805戸と47階建て670戸の全1447戸の規模だ。今春分譲が始まる。

 この3物件だけで2525戸で、ほぼ同時期に分譲されることになる。

 この他にも、「武蔵小杉南地区西街区」(1.4ヘクタール)では、詳細は未定だが、東急電鉄、丸紅、東新ビルが参加組合員になっているの組合施行マンション338戸がある。

「中丸子B地区」(2・0ヘクタール)にはオリックスリアルエステート他が2棟261戸、「中丸子T街区」(1.9ヘクタール)には鹿島建設が2棟1100戸(賃貸)、「中丸子B地区」(2.7ヘクタール)に都市再生機構が 50 戸(賃貸)が建設されることになっている。「南地区東街区」(1.7ヘクタール)は概要が決まっていないが、ここにもマンションが建設される予定だ。

 これらをトータルすると約4300戸にものぼる。

先陣を切って「THE KOSUGI TOWER 」分譲開始

 先陣を切った形の「THE KOSUGI TOWER 」は、武蔵小杉駅から徒歩7分。再開発計画の中では最南端に位置する。事業比率は伊藤忠都市開発と東京建物が各35%、ジョイント・コーポレーションが30%。

 総合デザイン監修には多くの話題マンションを手がけている光井純氏を起用。ランドスケープデザインには7つのガーデンを配し、約80種類の樹木や草花を植える。ファサードは、ベージュを基本に、シルバーの素材、ガラス素材を組み合わせ、地上から天空に向って薄くなるグラデーションが施される。

 住戸プランでは、基本ベーシックプランから@家族の触れ合いを重視したファミリア・プランAフレキシブルな住空間を可能にするコネクティア・プランB収納を重視したストレージア・プランCビューバス・プラン(有償)が選択できるようになっているのが特徴。天井高最大約4.5メートルのロフト・プランもある。

 専有面積は約58〜122平方b、価格は未定だが、坪単価220万円程度になる予定だ。モデルルームは、それぞれメープル、カリン、ウォールナットを床材に用いた3タイプが用意されている。最上階にはゲストルームやジャグジーバスを設け、屋上には庭園を設置する。施工は大成建設。

 イメージキャラクターに中山美穂さんが起用されている。

(牧田 司記者 2月17日)