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これまでにない最高級の賃貸住宅に 「東京ミッドタウン」

リッツカールトン、オークウッド、ホプキンスなどが事業参画

リッツカールトン、オークウッド、ホプキンスなどが事業参画

 三井不動産など6社が共同して事業を進めている六本木防衛庁跡地再開発「東京ミッドタウン」の賃貸住宅の概要が11月8日発表された。

 多様化・高度化する都心生活者のライフスタイルに対応するため、時間軸、利用目的に応じた3種類の賃貸住宅を合計3棟517戸供給する。

 29階建て 244 戸の「パークサイド・タワー・アット・ザ・リッツ・カールトン東京」は、日本発のファイブスターホテルの運営による最高級賃貸住宅となる。「ザ・リッツ・カールトン・ホテル・カンパニー」によるサービスが受けられる。専用面積約 60 〜 219 平方b、ペントハウスは約 422 〜 500 平方b。

 ミッドタウンウエスト棟内の 1 〜8階部分の107戸からなる「オークウッド・プレミア・東京ミッドタウン」は、サービスアパートメントの世界的なリーディングカンパニー「オークウッド」によるデザイン家具、什器、キッチン備品などが備わったメイドサービス、コンシェルジュサービスつきのサービスアパートメント。専用面積は約 42 〜 133 平方b。

 ミッドタウンイースト棟内の 12 階から 24 階の 166 戸からなる「ミッドタウン・イースト・レジデンス」は、仕事と暮らしが密接に関係した都心生活者のための高機能型賃貸住宅。専用面積は約 49 〜 190 平方b、ペントハウスは約 181 〜 316 平方b。フロントサービスのほか、貸会議室、個室ラウンジなどの機能も装備されている。

3棟とも入居予定は 07 年春。賃料は未定。

また、ミッドタウンタワー棟内に整備されるメディカルセンターについては、会員制リゾートホテル事業などを展開するリゾートトラストの100%子会社・ハイメディック(伊藤勝康社長)と三井不動産が共同で「株式会社東京ミッドタウンメディスン」を設立。米国雑誌の「全米ベストホスピタルランキング」で15年連続第一位になっている「ジョンズ ホプキンス病院」の協力を得て、先進の医療を提供する。

事業者を代表して挨拶した三井不動産・大室康一副社長は、「賃貸住宅については年内に募集を開始するが、賃料などは現段階で公表できない」としながらも、「月額 30 万円〜 400 万円、 500 万円台になりそう」と語った。

「東京ミッドタウン」プロジェクトは、敷地面積約6 . 9ヘクタール、延べ床面積約56万9000平方b。用地取得は 01年9月、着工は昨年6月。用地取得から着工までわずか3年足らずという記録的なスピードで事業が進められている。

記者は、入札の半年前、「落札価格は1750億円」と予測。ほとんどズバリ的中していただけに、このプロジェクトには思い入れも強い。当時、同業他社は「高い」という声を上げたが、1種(容積率100%)当たり単価は 100 万円台の前半になっているはずで、その後の「六本木ヒルズ」などの人気を見れば、超割安だったのは間違いない。

賃貸住宅も、これまでにないサービス、ホスピタリティを備えていることから人気を呼ぶのは間違いないが、賃料とともに、サービス料がいくらになるのかも注目したい。

(牧田 司記者 11月9日)