RBAタイムズHOME > 2005年 > ニュース
「アンビシャス」マンション分譲で本格始動(1月20日)
 

 アンビシャス(安倍徹夫社長)がいよいよ自社マンションの分譲を本格的に開始した。同社は安倍氏が扶桑レクセル社長を退任後、昨年7月に立ち上げた会社で、会社設立早々から社員数47人という大所帯であったことからも、動向が注目されていた。設立当初は分譲マンションの受託販売が中心だったが、いよいよ本格的に自社ブランドアンビシャス<}ンションを分譲することになった。

 第一弾は「アンビシャスマンション東京シティ」だ。都営新宿線森下駅から徒歩2分の9階建て全23戸の規模で、専有面積は約41〜61平方メートル、価格は2710万〜4150万円 ( 坪単価219万円 ) 。昨年8月に完成予定の物件を買い取ったもので、外壁を45丁からニ丁掛けに変更するため竣工を今年2月末に延期した。分譲開始は昨年12月からで、現在残りは7戸。完成間近だったため設備・仕様をほとんど変更できず、同社独自の考えはほとんど盛り込まれていないが、駅近で単身者やDINKS、投資向けにも需要が見込めるものだけに、早期に完売しそうだ。

 また、今月からはやはり買い取り方式の「浮間舟渡」28戸の分譲を開始したほか、「お花茶屋」51戸なども分譲する。単独自社開発の分譲は4月の「西船橋」からになりそうだ。

 安倍氏は大京時代、同社としては初めて設計トップの日建ハウジングシステムを起用。ウッディフロア、アウトフレーム工法なども開発し、命名した。扶桑レクセル時代には、業界に先駆けて容積不参入部分の専用使用(アルコーブ)や、低床バスなどを採用、戸建て感覚や物干しポール、出窓下収納などの提案などを行っているアイデアマンだ。また、環境共生住宅にも力を入れ、「グリーンティエラ星が丘」では環境共生住宅の認定第一号を取得した。アンビシャス≠ナは、当時の設計担当メンバーも加わり、今後どういった商品企画になるか注目される。

 安倍社長は「大京、扶桑レクセル時代には見えなかったものが見えてきた。他社の問題点もよく分かる。現場主義に立ち返り、新しいビジネスモデルを立ち上げたい。売上げ的には月間12〜13億円、年間120〜150億円を目指す。来年中に株式の店頭公開、再来年には東証上場を果たしたい」と意欲を見せている。

(牧田 司記者 1月20日)