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素晴らしい環境に恵まれた
「国分寺ゼルクハウス」(6月24日)

 住環境に恵まれたマンションの十中八、九は、大手企業の寮・社宅跡地マンションだ。それほど寮・社宅跡地マンションは住環境に恵まれたものが多いが、現在分譲中のトヨタホーム ( 事業比率50% ) ・大京 ( 同30% ) ・オリックス・リアルエステート ( 同20% ) 3社共同の「国分寺ゼルクハウス」ほど自然環境に恵まれたマンションはないだろう。過去、何百、何千と分譲された寮・社宅跡地マンションの環境評価を行うとすれば、このマンションはおそらくトップクラスだろう。それほど素晴らしい。

 JR中央線国分寺駅から徒歩10分、敷地面積約6200平方bの8階建て全136戸の規模で、平均専有面積約84平方b、最多価格帯 5,100 万円台、施工は清水建設。従前が東京トヨペット、旧三和銀行、KDDIのそれぞれ寮・社宅だった。

 何が素晴らしいかといえば、自然環境だ。東側は工場だが、いわゆる嫌悪施設ではなくケヤキ、クス、松などの大木が生い茂っている森だ。南側は武蔵野の保存林〜真姿の池湧水群〜国分寺崖線、西側は都立武蔵国分寺公園に囲まれている。しかも、建物はヒルトップに位置するため、これらの緑が一望できる。森に囲まれたリゾートマンション≠ニいう形容がぴったりだ。

 真姿の池湧水群にはホタルが生息し、湧き水を近隣住民が飲料水として汲みに来る姿も見られる。最近は、湾岸マンションなど都心部ばかりに目を奪われがちだが、郊外部では都心のマンションではとても得られない素晴らしい環境のマンションが供給されていることに感動すら覚えた。

住戸プラン、設備・仕様も水準以上だ。オプション仕様が少ないのもいい。中庭に水琴窟が設置されるというのもうれしいではないか。

 そこで提案。マンションの物件概要に、従前の土地利用を追加して記載することだ。この「国分寺」の用途地域は準工業 ( これだけで来場者は減る ) だが、従前は大手企業の寮・社宅と付け加えれば、来場者数が1割は増えるのではないか。それだけ宣伝効果は高まるし、逆にいえば広告宣伝費は抑えられる。ユーザーにとっても、「寮・社宅跡地だったら環境はいいはず」という判断材料になる。

 従前がどのように利用されていたかを説明するのは、デベロッパーの説明義務の一つといっては言いすぎか。

(牧田 司記者 6月24日)