総合優勝戦 展望

ケンコーポ・田邊監督

東急リバブル・大槻監督

 

庄司が投打の軸 クセ者も揃う ケンコーポ

岡住、康原ら打力では互角以上 東急リバブル

 総合優勝戦は5月23日に行われることになった。今季の戦いぶりから、勝敗を占ってみた。
 

 まず投手力だが、互角とみた。
  ケンは庄司がいる。新加入当初は、力で押す投球が中心で、結構甘い球もあったが、最近は相手に応じて変幻自在の投球をする。打たせて取るピッチングもするようになった。ここぞというときは三振を狙う。まず連打は食らわないとみていい。
  対する東急リバブルは、順当なら猪股だろう。水曜ブロック決勝戦では、旭化成ホームズ相手に完璧のピッチングを披露した。立ち上がりにやや不安があるが、低めにコントロールされる球は威力十分。ケンを封じる力はあるとみた。主砲の岡住では、ケンを抑えられないとみた。

  打力はどうか。ケンの庄司は投げた場合の打撃力は落ちるが、それでも存在感がある。前後を打つ笠、渡辺、大原らクセ者ぞろいだ。日曜ブロック決勝戦では各選手がつなぐ野球≠徹底し、成功させたのも自信につながったはずだ。
  東急リバブルには岡住と康原の2枚看板がいる。岡住は一時期スランプに陥ったが、今季はいい働きをしている。康原は、新加入当初は軟球に戸惑っていたようだが、旭化成ホームズ戦では、PL−亜細亜大−河合楽器の経歴通りの活躍を見せた。他の選手もケンに見劣りすることはない。互角以上かもしれない。
 

 したがって、打力は互角かリバブルがやや上か。庄司対岡住、康原の対決は見ものだ。
 守備力、機動力も甲乙つけ難い。飛ぶボール≠フ採用で、意外な選手がヒーローになる可能性も否定できない。
 

  いずれにしろ、実力が拮抗し、元オリックスの庄司対RBA看板打者の岡住、河合楽器出身同士という庄司−康原の対決など話題も豊富で、過去17回を数え る大会の中でもっとも面白い試合になりそうだ。
 

(牧田 司記者 4月12日)