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 モリモト「アールブラン玉川岡本レジデンス」

予想通りの坪単価250万円 早期完売必至


「アールブラン玉川岡本レジデンス」完成予想図

 モリモトの「アールブラン玉川岡本レジデンス」モデルルームを見学した。記者の考えたとおりの坪単価250万円、プランもよく早期完売必至のマンションだ。

 物件は、東急田園都市線二子玉川駅から徒歩19分、世田谷区岡本2丁目の第二種低層住居専用地域(建ぺい率60%、容積率200%)に位置する4階建て全38戸の規模。専有面積は70.36〜91.14u、予定価格は4,800万円台〜6,900万円台、坪単価は約250万円。竣工予定は平成26年2月中旬。設計・監理はティー設計工房、インテリアデザイン監修はウイ・アンド・エフ ヴィジョン(石倉雅俊氏)。施工は新日本建設。販売予定は4月下旬。

 現地は閑静な高級住宅街として知られる世田谷区岡本。以前はマンションの供給は結構あったが、最近はめっきり減り、ここ10年間では4物件116戸しかない。もっとも高単価はリーマン・ショック前の億ションの372万円。今回の物件は、旧三菱財閥の岩崎家の庭園「岡本静嘉堂緑地」まで徒歩3分。敷地南側には区立鎌田前耕地公園、西側は鎌田前耕地緑道。

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 記者は、いつもの通りモデルルームを見学する前に単価を予想した。最寄り駅が二子玉川駅とはいえ、駅からやや距離があることかに坪250万円なら間違いなく早期完売すると予想した。しかし、最近はどこも価格が上昇気味で、「モリモト」ブランドを考えれは260万円、270万円と聞いても驚かないことに決めた。

 そして、マンションギャラリーの販売担当者・三枝誠氏に確認したら、「坪単価は約250万円。来場者は約140件。91uのタイプで最低価格は6,100万円台。平均で78u。この広さでこの価格の物件はそうない」と早期完売に自信を見せた。

 その9 uのモデルルームが秀逸だ。南南西角住戸でスパンは約10メートル。一部はオプションだが、自然石や木目パネルをキッチン、玄関、ホールなどにふんだんに用い、引き戸はソフトクローズ付き。洗面室は2ボウル。その他のプランも南向きは最低でも8450ミリスパン。

 建物外観は全体に石肌のボーダータイルを配し、エントランス・アプローチには錆び石を採用。駐車場は地下に配している。石倉氏はこれまでも同社のマンションをいくつか手掛けており、「パークコート二子玉川」などでグッドデザイン賞も受賞している。ランドプランは石勝エクステリア。

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 見学の帰り。田園都市線に乗り、座席が空いていたので座ってパンフレットを読んでいたら、隣のいかにも上品そうな女性から声を掛けられた。電車の中で女性に声を掛けられたのは最近では記憶にない。その女性は「岡本ですか? いいところですよね。初めて買われるんですか」と聞いてきた。「いえ、私は記者でして。取材で見てきました。いいマンションですよ」 … そこからどんどん話が弾み、マンションの坪単価やらモリモトのマンションの特徴まで発展した。

 業界紙の記者でも分からない人がいるのに、「坪単価(ツボタンカ)」を理解する女性など見たことがない。もう記者は清水次郎長状態。「これです。RBAで検索すればマンションの記事が結構出ます」と名刺まで渡した(記者はバーでも飲み屋でも自分から名刺を渡すことなどしない)。

 すると、その女性も名刺をくれた。肩書きには「東急電鉄 住まいと暮しのコンシェルジュ 二子玉川ライズ S.C 店 インテリアコーディネーター コンシェルジュ 森永和子」さんと書いてあった。釈迦に説法か、道理でマンションに詳しいはずだ。森永さんの了解も得たので、住まいの相談を希望される方はどうぞ。森永さんは「売り手にも買い手にも偏らないアドバイスをしています」とのことだ。

(牧田 司記者 2013年3月29日)