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  残念 長谷工コーポがブライトン<zテル事業から撤退

 

 長谷工コーポレーションが同社の100%子会社であるブライトンコーポレーションの全株式をオリエンタルランドの100%子会社であるミリアルリゾートホテルズに譲渡することが一斉に報じられた。経営資源を建設を中心とするフロー事業と周辺のストック事業に集中するためというのがその理由だ。納得もしたがやはり残念だ。ブライトンコーポの平成24年3月期の売上高は102億円。グループとしてホテル事業から撤退する。 

 ブライトンホテルは「京都ブライトン」「浦安ブライトン」「蓼科ブライトン」「ホテルブライトンシティ京都山科」などがあるが、中でも「京都ブライトンホテル」は記者が惚れ込んだホテルだ。3回利用した(S社のM記者のように招待ではなくちゃんと料金を払った。念のため)。

 京都御所に近く、エントランスの和風デザインが素晴らしい。ホールには記者が好きな絹谷幸二画伯の立派な壁画が掲げられている。建物の中央には大きな吹抜け空間が設けられており、第九の演奏会なども行われてきた。客室は40u台と広く、ドアは遮音性が優れたものが採用されているので、廊下を歩く人の音もほとんど聞こえない。スタッフのもてなしも最高だった。

 「浦安ブライトン」は泊まったことはないが、何度か利用している。マンションの取材のときは、多少高くてもコーヒーを飲みに行った。ここもいいホテルだ。震災時には、格安で入浴サービスを行っていた。「蓼科ブライトン」には、やはり記者が好きな田村能里子画伯の壁画が飾られている。

 今回の株式の譲渡に伴い、連結で75億円、単体で35億円の特別損失を計上する。また、過年度に計上した株式の評価損と今回の特別損失の計上により税務上生ずる損失に対して連結、および単体で75億円の繰延税金資産の計上を見込んでおり、連結では当期純利益に対する影響は生じないが、単体では40億円の利益を見込んでいる。

(牧田 司記者 2013年2月28日)