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  大和ハウス工業 子育て向け戸建て「ハッピーハグ V」


「HAPPY HUGV(ハッピーハグV)」モデルハウス

 大和ハウス工業は2月26日、同社の戸建住宅商品「xevo (ジーヴォ)」とベネッセの妊娠・出産・育児ブランドの「たまひよ」とのコラボレーションによる子育て層向け住まい提案の第三弾「HAPPY HUGV(ハッピーハグV)」の記者発表会・実棟見学会を行った。

 「ハッピーハグV」は、2008年4月発売の「ハッピーハグ」、2009年7月発売の「ハッピーハグU」に次ぐ第3弾。開発に当たっては、ベネッセが主催する日本最大級の女性限定・会員制のコミュニティサイト 「ウィメンズパーク」、「みんなの口コミランキング」内で、キッチンやダイニング、タタミスペース等の提案に関する人気ランキング調査を実施。

 調査結果で得られた約2万人の声を参考にキーワードとして「ママ」を設定。一次取得層の平均世帯年収の伸び悩み、住宅取得費の負担増による延床面積の縮小傾向が続く中、延床面積の小さいプランでも満足いく子育て環境を提案した。

 キッチンから、タタミスペースとダイニングを見渡せ、家族の様子が見守りやすい開放的な空間として “ハッピーキッチン”を提案。また、ダイニングには掃き出し窓や吹抜けを設置して開放的な空間を実現した「カフェダイニング」を設置。さらに、この「カフェダイニング」と玄関アプローチ、庭を兼用した子どもの外遊びスペース “シーズンアプローチ”を提案。室内から見守りながら、子どもは外遊びができる工夫を施した。

 寝室・子ども部屋では、大容量の収納を兼ねた可動式間仕切り「リンクストレージ」により、子どもの年齢・成長に合わせて、間取りをリフォームなしで自由に変化させることができる “フレックスステージ”を提案している。


ハッピーキッチン

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 実棟は日野市の同社の分譲地「太陽のテラス」に建設されたもの。延べ床面積約100u。玄関を入ってすぐリビング、ダイニングが目の前に飛び込んでくる。リビングドアはない。これには驚いたが、最近の若い人はあまり抵抗感がないようだ。「カフェダイニング」「シーズンアプローチ」の提案はよく理解できる。とくに玄関エントランスと庭を兼用させる約1.25坪の「シーズンアプローチ」は狭小敷地には適していそうだ。階段室を利用した「ママスペース」もいい。出隅はR状にしている。

 2階の主寝室は8畳大を確保しているように、延床面積約100uの住宅にしては機能的にできている。モデルタイプで坪単価は約67.4万〜75.7万円。3月1日から全国24カ所のモデルハウスで公開する。

    
左から「カフェダイニング」「シーズンアプローチ」「ウレックスステージ」「家事軽減」

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 知らないのは記者だけかもしれないが、「たまひよ」とはベネッセの妊娠・出産・育児の女性とその家族向けの月刊誌「たまごクラブ」「ひよこクラブ」のことで、93年の創刊以来20年間、「妊娠・出産・育児」分野でトップの発売部数を誇るという。双方で発行部数は32.6万部。

 わが多摩市にはベネッセの立派なビルがある。この「たまひよ」とサンリオの「キティちやん」と市がコラボすれば子育て世代が大挙して押しかけ、街は輝きを取り戻すのではないか。

 多摩センター駅では、三菱地所レジデンスのマンションが分譲されるが、UR都市機構が所有するいわゆる「わんにゃんクラブ」跡地約5,000坪(容積率500%)の一等地がある。現在、処分方法について市と協議中とのことだ。商業系を中心に検討されているが、集合住宅も可能性としてはあるという。ぜひ多世帯が住める多機能型マンションにしてほしい。入札になれば、大和ハウスは間違いなく手をあげるはずだ。


「たまひよ」

(牧田 司記者 2013年2月27日)