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  「第11回キラキラっとアートコンクール」表彰式

   「これからも能力伸ばして。ずっと支援します」三菱地所・杉山社長


会場の丸ビル


杉山社長

 三菱地所は2月22日、障がいのある子どもたちの絵画コンクルール「第11回キラキラっとアートコンクール」表彰式を丸ビルで行った。受賞者44人とその家族など約120人が参加し、主催者の同社・杉山博孝社長らが受賞者一人ひとりに賞状を手渡した。

 同コンクールは、障がいのある子どもたちの可能性を応援したいという思いから2002年にスタート。三菱地所が主催し、文科省、全国特別支援学校長会が後援している。審査を経て選ばれた優秀賞50作品の作品展が昨年10月の横浜会場を皮切りに5会場で行われており、今回が最終会場となる丸ビル1階マルチキューブで2月22日(金)〜24日(日)まで展示される。

 今年は全国から過去最高となる1,764作品の応募があり、累計では10,017作品となり1万件の大台に乗った。応募作品は全てホームページ(http://www.kira-art.jp/)で公開されている。

 冒頭挨拶した杉山社長は、「素晴らしい作品ばかりで50点を選ぶのが難しかった。受賞作品は個性豊かで、感性の優れたものが多く、キラっと光を灯すものばかり。皆さんの才能、努力のたまものですが、ご家族、学校関係者などの支えがあったればこそということも忘れてはなりません。これからも能力を伸ばしていただきたいし、当社も支援していきます」と語った。


賞状を手渡す杉山社長

◇     ◆     ◇

 作品が素晴らしいものであるとは思っていた。障がいのある子どもだけでなく全ての子どもの絵画は素晴らしい。大人のような既成概念にとらわれることなく、心眼とも言うべき美しい心と豊かな想像力が十分に発揮されるからだ。子どもはみんな芸術家だ。記者も油絵を描くが、子どもの絵にはかなわない。

 以下は、50作品の中から記者の好みで選んだ作品だ。中でも窄野拳太郎さん(17歳)の「希望の葉」は記者の好きな画家の一人で、わが国の洋画界を代表する絹谷幸二氏の作品を髣髴とさせる色彩豊かな作品だ。応募規定のためか6号ぐらいの大きさしかなかったが、大作に挑んでほしい。記者は絹谷氏が若いときから注目していた画家で、「安いときに買っておけば」と後悔している。

 それにしても、杉山社長の受賞者一人ひとりに賞状を手渡すときの笑顔はうらやましいほどだった。しばし見とれ、写真に収めようと思ったら、次の贈呈者に代わってしまった。残念。あれほど杉山社長をうれしがらせることができる三菱地所の社員はどれだけいるだろうかと考えてしまった。

 三菱地所のマンションが売れてほしいとは思うが、この日はそれ以上にうれしくなった。

    
窄野拳太郎さん(17) 希望の葉           山中康平さん(17) カエル

   
          山本静里奈さん(17) フラワー              古久保憲満さん(17) かがやけ!現代の街

   
永山心春さん(3) おばけ                     小岩孝史さん(10) ぼくのすきなもの  

    
牧 哲生さん(12) 夕日あびもえる車とトンボ            平野心愛さん(10) きらきらぼし  

(牧田 司記者 2013年2月22日)