RBA HOME> RBAタイムズHOME >2013年 > 野村不動産 「玉川上水」で見た「オハナ」人気の秘密 「オハナ玉川上水」完成予想図 |
野村不動産が分譲中の「オハナ玉川上水ガーデニア」(322戸)を見学した。これまで供給された「オハナ」シリーズでは最大級。昨年末から分譲開始されており、これまで約190戸を契約するなど信じられない売れ行きを見せている。「オハナ」の人気の秘密の一端を現地で見た。 物件は、多摩モノレール桜街道駅から徒歩3分、または西武拝島線玉川上水駅・多摩モノレール玉川上水駅から徒歩7分、東大和市桜が丘4丁目に位置する8階建て全322戸の規模。3月分譲予定の3期(戸数未定)の専有面積は65.76〜83.06u、予定価格は2,300万円台〜3,600万円台(最多価格帯2,800万円台)、坪単価130万円 程度 。竣工予定は平成25年9月下旬。施工は長谷工コーポレーション。 昨年12月から分譲は始まっており、これまで1期・2期約190戸が契約済み。来場者は900組以上に達している。 ◇ ◆ ◇ 「オハナ」シリーズはこれまで記事にもしてきたので詳細は省くが、 低価格ながら、 設備・仕様・サービスが充実しているのが特徴だ。今回の「玉川上水」は、駅前に公共機関の大型団地が建っており、民間のマンション供給も少なくない住宅地。しかし、ここ数年、マンションの売れ行きは今ひとつで、市場としては年間100戸売れるかどうかの地域だ。ところが、この「オハナ」は分譲開始からすでに約190戸も契約済みとなっており、驚異的な売れ行きを見せている。 ◇ ◆ ◇ 物件の特性をアピールする壁のパネルに目が留まった。「親子風呂」が紹介されていた。親子が楽に入れるように工夫されているのかと思って文章を読んだが、「親子が一緒に入るのに十分な広さを確保した浴室」であると書かれていた。 後で調べたら、このマンションの浴室の広さは14×18サイズだった。ごく普通の広さだ。しいて特徴をあげれば、頭部から背もたれ、足元まで自然な姿勢を保つ「くつろぎ浴槽LUXZ」が採用されていることだった。 読者の皆さんはこれをどう思うだろうか。記者は感心した。小さい子どもと親が一緒に風呂に入るのは当たり前だ。14×18サイズの浴室もそれほど広いというわけではない。しかし、賃貸居住者などが初めてマンションを購入する場合、14×18サイズの浴室はとても広く感じるに違いない。分譲マンションでも14×18サイズが当たり前になったのはこの10年だろう。 業界では当たり前のことをユーザーにきちんと伝えるには「親子風呂」は最適の言葉だ。この「親子風呂」に「オハナ」が圧倒的人気を呼んでいる理由の一つを見つけたと思った。 ◇ ◆ ◇ もちろん同社のユーザー目線は「親子風呂」だけではない。設備・仕様が実にきめ細やかだ。共用部には「チャットパーク」「ママズウェイティングベンチ」「パパズスタディルーム」があり、買い物カート置場、生協宅配専用置場、どろんこ洗い場もある。 キッチンにはニースペースがあり、バルコニーの奥行きは 2 メートルとし、玄関奥行きを広くして空いた分にクロークスペースを設置するなど芸が細かい。玄関収納の扉裏には傘掛けフックを設置。床は突板フローリングだし、ディスポーザも標準装備されている。エレベータは5基で、駐車場は平置き305台だ。 これら一つひとつは各社も採用していることだが、「オハナ」でこれらを全て採用する同社はさすがというべきだろう。記者は「プラウド」を基準に「オハナ」を見てしまうが、2重床にし、ゲストルームを設ければ「プラウド」で十分いけるグレードだし、他社の同じような単価水準の郊外型マンションよりレベルははるかに高い。 同社は近く東武伊勢崎線の谷塚でも「オハナ」を分譲するが、こちらも人気になるのは間違いない。 |
(牧田 司記者 2013年2月22日) |