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  薪ストーブのあるモデルハウスに75組来場 相羽建設

  「やさしい暖かさと炎の揺らぎで寝ちゃう」梅原さん


薪ストーブのあるモデルハウス

 相羽建設(東京都東村山市)が2月16日オープンした薪ストーブのあるモデルハウスを見学した。西武多摩湖線西武遊園地駅から徒歩10分、東村山市多摩湖町に位置する期間50年の定期借地権付き全8区画の「ソーラータウン多摩湖町」の一角に建設されたもので、16日、17日の2日間で75組190〜220人が訪れた。

 モデルハウスは、土地面積が約150u、建物面積は約102uの軸組2階建て。OMソーラーシステムを搭載し、外壁の上部は杉板張り、下部は漆喰塗り、内壁は土佐和紙張り、床はパイン材などが特徴。建物本体価格は約2,200万円。他に保証金、外構工事費など約620万円と月額地代約2万円がかかる。

 区画は塀で区分けするのではなく、緑でゆるやかに仕切ることで近所同士のコミュニティ形成を促し、建物の外構には泥上げ対策としてウッドチップを敷き詰め、樹木剪定で生まれた枝木を破砕して補充することで、土を堆肥として活用できる循環系の環境も整える。

 薪ストーブはオーストリアのトップメーカー製で日本初上陸。価格はおよそ100万円。耐用年数は約20年。壁、床は熱が伝わらないような耐熱工事が必要。朝から晩まで1日フルに暖房すると仮定すると、12〜13本の薪が必要だという。

 同社営業部主任・遠藤誠氏は、「区画は昨年秋から販売を開始して全て申し込み済み。モデルハウスは薪ストーブ付として建設した。結果的に薪ストーブ付を選択されたのは1件だったが、人に優しい環境にやさしい薪ストーブを理解してくれる人は少なくない。薪を買うか貰うかでコストは違ってくる」と話した。

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 記者が訪ねたのは薪ストーブの火入れから約1時間が経過した午前11時。来場者や関係者が絶えず出入りしていたためほとんど室内は開けっ放しの状態だったが、屋内外の温度を測ってもらった。外気温は4℃、室内は12℃。OMソーラーの取り込みを開始した外気温は0℃だったというから、明らかにソーラーシステム、薪ストーブの効果は現れていた。


ストーブ内(反射してよく分からないが、オレンジの炎が揺れていた)

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 来場者の一人で、新居をリフォームして薪ストーブを設置したという所沢市に住む4人家族の梅原憲治さん(35歳)に話を聞いた。

 梅原さんは、「住まいは土地約42坪、建物31坪。2年前、相羽建設さんに建ててもらいました。震災を経験して、電気以外の熱源も必要と考え、薪の入手や煙の問題などクリアできたので薪ストーブを設置することに決めました。設置して1年が経過しましたが、とても満足しています。午後3時か4時に火入れを行えば十分。じわっと伝わる暖かい熱と、やさしい炎の揺らぎで寝ちゃうんですよね。薪はいろいろなコネクションを使ってもらっています。自分で薪割りもします。もうはまっています」と語った。

 梅原さんは「住宅サーチ」の熱心な読者だそうだ。


梅原さん一家


モデルハウス

都「長寿命環境配慮住宅モデル」の「ソーラータウン府中」(2/13)

(牧田 司記者 2013年2月18日)