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 総合地所「ルネ市川北国分」 空白区で1期37戸が即日完売


「ルネ市川北国分」完成予想図

 総合地所は2月14日、市川市堀之内で分譲中の「ルネ市川北国分」の報道陣向けマンション見学会を行った。 先週1期37戸を即日完売するなど空白区≠ナ好調なスタートを切った。

 物件は、北総線北国分駅から徒歩4分、市川市堀之内3丁目に位置する5階建て全76戸の規模。専有面積は66.64〜85.75u、価格は2,600万円台からで、中心価格帯は2,900万円台。坪単価は147万円。施工は長谷工コーポレーション。竣工予定は平成25年9月中旬。

 現地は、駅からフラットな風致地区に指定されているヒルトップにあり、最大約3メートルの擁壁に囲まれている。南側は第2種低層住居専用地域。建物は南向き中心のコの字型。太陽光発電を搭載し、一括受電システムを採用することで電気料金を約5%低減している。

 1月12日から事前案内会を始め、2月5日に1期として37戸の登録を受け付け、即日完売した。資料請求は約350件、来場者は約150件。購入者は、北国分周辺に住む賃貸ファミリー層が中心。

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 記者見学会を行うと聞いて、「えっ」と思った。1駅手前の「矢切」駅は賃貸マンションの取材で行ったことがあり、1駅先の「秋山」駅は藤和不動産(現三菱地所レジデンス)のマンションを見学に行ったことがあるが、「北国分」駅は30数年の記者生活の中で一度も行ったことがない。マンション空白区のはずで、担当者に聞いたら10年ぶりのマンション供給ということだった。しかも、今回のマンションとは駅の反対側で「松戸市」の物件だったという。

 そんなエリアで1期37戸が即日完売したと聞いてびっくりもしたのだが、どこのエリアでもこれぐらいのマンション需要はあるとも考えた。賃貸居住者は10万円(坪当たり月額賃料は6,500円〜7,000円)も払っているというから、広さは15坪もない。分譲マンションのほうがいいのに決まっている。

 現地担当者によると、東南角の80uの価格が3,000万円台後半の住戸の反応がいまひとつとのことだった。3,500万円台からあるという戸建てと競合するのがその理由のようだ。

 しかし、記者は80uという面積はやや狭いが、戸建てと比べればはるかに快適な生活ができると思う。広さ約4.5畳大の勉強部屋や書斎など多目的に利用できる「実験室」(費用80万円)の提案はいい。玄関ドアは自動換気口「エアート」付だ。安かろう悪かろう≠フ戸建てと競合して負けるわけがない。記者は批判もしたくないので見なくなったが、マンション販売担当者はローコスト戸建てをしっかり見て研究すべきだ。競合物件がどの程度のものか分からずして、マンションが売れるわけがない。

 ただ、勝負はこれからだ。残り40戸をどう売り切るか。


「実験室」(本棚はオプション)

(牧田 司記者 2013年2月14日)