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 大成有楽不動産「オーベル蘆花公園」竣工 想像以上の出来栄え


外観

 大成有楽不動産の「オーベル蘆花公園」が竣工したのに伴い関係者向けに内覧会を行なったので見学した。ランドスケープデザインは想像以上の出来栄えで、今年 1月に書いた記事が間違いでなかったことが確認できた。

 記事については参照していただきたいが、やはり感動したのは樹齢100年を越えそうな既存樹の巨木がたくさん植わっていたことだ。

 同社は既存樹約80本を残したというが、そのうちのソメイヨシノ、イチョウ、シラカシ、ケヤキなど10数本は世田谷区の保存樹に指定されている。

 徳富蘆花が眺めたかもしれないソメイヨシノの樹皮を触り、歩いたかもしれない石畳の上を記者も踏みしめた。既存樹を残しながらの工事も大変だったろうとも思った。

  
隣接する八幡神社から望む                      1階住戸の目の前にも既存樹のサクラ

◇     ◆    ◇

 入居後は管理組合が樹木の管理を行なっていくことになるが、蘆花公園のナンバーワンマンションとして評価されるようにしっかり管理してほしい。マンション敷地内に10数本の保存樹木があるマンションなんてそうないはずだ。

 世田谷区のみどり政策課に確認したら、保存樹は所有者(管理組合)の意向を受けて3年に1回の割合で管理・維持の支援を行なうという。樹木の大きさ、植わっている場所によって異なるが、車や機械が使用できないとか、剪定枝を落とせないものなどは1本あたり費用は10万円ぐらいするものもあるそうだ。同課は「まだ全て確認していないが、保存樹以外にも緑化には力を入れてもらった」と話した。

 
中庭(既存の灯籠、景石などを中庭に残している)

 
敷地周りの緑化

 
サブエントランス                           古木の幹から生えている竹

 
くぐり門も修復して残した                        大谷石を敷き詰めた階段

新生「大成有楽」の矜持を見た「オーベル蘆花公園」(1/17)

(牧田 司記者 2013年7月24日)