RBA HOME> RBAタイムズHOME >2013年 >

商品企画がいい大和ハウス+コスモスイニシア+アクタス

「オークプレイス豊洲」


「オークプレイス豊洲」完成予想図

 大和ハウス工業(事業比率70%)とコスモスイニシア(同30%)の共同事業マンション「オークプレイス豊洲」を見学した。準工の立地にはやや難があるが、商品企画、モデルルーム提案は素晴らしい。

 物件は、有楽町線豊洲駅から徒歩8分、江東区豊洲4丁目に位置する13階建て全168戸の規模。5月中旬に分譲予定の1期 1次(33戸)の専有面積は70.18〜82.19u、予定価格は3,700万円台〜5,900万円台(最多価格帯4,400万円台)、予定坪単価は230万円弱。竣工予定は平成26年2月中旬。施工は長谷工コーポレーション・不二建設。

 現地は準工地域だが、周辺は中高層マンション化が進んでいるエリアだ。ただ、敷地の南側には生コン工場があり、敷地の西側にも高層マンションが建っている。

 この点を除けば、商品企画やモデルルーム提案など見所たっぷりのマンションだ。建物は東南向き住棟を中心に南西向き住棟、北東向き住棟の3棟構成。最大の特徴は、インテリアに「アクタス」を起用していることだ。アースカラーを基調としたカラーリング、アットホームなモデルルーム提案、それにコスモスイニシアの「KASUTAMA」「彩り収納」「ハピカジキッチン」などがあいまって、ターゲット層の子育てファミリーに受けそうな商品企画だ。

 まず、アクタスの提案。モデルルームは玄関土間を設けアトリエ空間に仕立てている。多目的に利用できるものだ。壁などには好みによって二重壁にしたりウォールステッカー、ペイントなどができる「KASUTAMA」を採用。壁や天井には板壁を連想させるクロスが張られている。淡い絶妙なアースカラーの壁も採用されている。「彩り収納」では布団収納、マルチクロゼット、トイレ収納などが目を引くはずだ。「ハピカジキッチン」はコスモスイニシアのオリジナルだ。ドアの把手や洗面室のデザインもいい。

 マンションには共用施設としてラウンジが設置されるが、販売事務所には完成後をイメージしたススペースが設けられており、シアターもそこで見られるようになっている。

◇     ◆     ◇

 見学の目的は、今回で4物件目という大和ハウス工業とコスモスイニシアの共同事業マンションオークプレイス≠ェどのようなものかを見るためだった。冒頭にも書いたが、敷地南側にある生コン工場をユーザーがどう見るかだが、単価はリーズナブルなものだ。商品企画でこの難点をカバーするのではないかと思う。商品企画はコスモスイニシアのそれだった。

 これまでも何度も書いてきたが、コスモスイニシアはもう20年も前からトイレのドアノブを壁面まで後退させている。フローリングの遮音等級もLL−40を採用してきた。

 大和ハウスはコスモスイニシアを子会社化するが、潤沢な資金力を背景に両社が競い合っていいものをつくってほしい。アクタスとのコラボは大正解。他の物件でも威力を発揮するはずだ。


ラウンジ(完成予想図)

(牧田 司記者 2013年4月25日)