旭化成は捕逸と北寒寺の好走塁で同点に 積水が先制した場面(左)と旭化成が同点に追いついた場面
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積水・生田 旭化成・平山 球史に残る投手戦 けりつかず 延長サドンデス(1死満塁で攻防)の8回の表、積水は1番堂原の投手ゴロで併殺となりチャンスをつぶし、その裏、旭化成は北寒寺、木下がそれぞれ1塁フライ、投手フライに討ち取られ2度目のサドンデスに突入。 9回の積水は2番阿久津から。阿久津はいきなり初球を右翼超え2塁打を放ち2者が生還。これで積水が勝ったかと思えた。 ところがその裏、打者三好のとき竹内捕手がまさかの捕逸で3塁走者の田代が生還し1点差。三好は前進守備の相手遊撃手への平凡なゴロで1塁走者の北寒寺は本塁封殺かと思われたが、北寒寺が巧みに回り込み、竹内は追いタッチの格好になったため、岩佐主審の判定はセーフ。なおも1死満塁が続く。積水とは対照的に走者はみんな足のある選手。内野ゴロで1点をもぎ取ってきた旭化成のサヨナラかと思われた。しかし、松島は1塁フライ、山本も力のない投手ゴロで、結局2点どまり。
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積 水 席打安点 |
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過去23年のRBAの決勝戦で2回もサドンデスを行ってけりがつかなかったのは初めてのケースだ。(予選では3回ぐらいサドンデスが続いたケースがあったと記憶しているし、22回大会は雨のため試合続行が不可能となりじゃんけんで決着をつけた試合があった) チャンスのあとにピンチあり ピンチのあとにチャンスあり 積水 阿久津とベンチ 積水・生田、旭化成・平山のお互い一歩も譲らない投手戦は7回まで続いた。生田は被安打3ながら、外野飛球はポテンヒットになった1本のみで、他の2安打はともに内野安打。4番大久保、5番津久井からそれぞれ2打席とも三振を奪い、北寒寺も6回の敬遠気味(記者は勝負しないとみていた)の四球以外は完璧に抑えた。7回まで球威は全然落ちなかった。 一方の平山はドーム初先発。プレッシャーはあったはずだが、6回まで許した安打は阿久津の内野安打のみ。生田と互角に投げ合った。スライダー、カーブが切れた。 それでもチャンス・ピンチはそれぞれ1回ずつあった。まず先制のチャンスをつかんだのは旭化成。6回、この回先頭の9番の代打杉本が左中間ポテンヒットを放ち、ここで鈴木監督が勝負に出た。今季初登場の隠し球%c代を代走に送る。続く北寒寺は四球。2番木下、3番三好は内野ゴロで2死となったところで、代打・松島。松島も四球を選び満塁と攻め立てたが、津久井はファーストファウルフライで絶好のチャンスをつぶした。
チャンスのあとにピンチありピンチのあとにチャンスあり。次に攻めたのが積水だ。この回から旭化成はエース今野をマウンドに送る。打者は首位打者を津久井と争う阿久津。阿久津が意識していたかどうかは不明だが、安打を放てば阿久津が首位打者に踊り出るし、凡退すれば津久井に首位打者を譲る局面だ。 ここで阿久津はきれいな中堅前安打を放つ。続く主砲の生田は四球を選び、4番佐藤、5番代打村上が凡退。2死から6番竹内は粘って四球で満塁。6回の旭化成の攻撃と同じような攻めで満塁としたが、7番富井はあえなく三振。
△堂原監督 勝ちを逃した。次は絶対勝つ △生田 あれは暴投じゃない。ノーバウンド。竹内のパスボール(9回の投球について) △竹内 僕のミス。ツーシームが曲がりすぎて…。生田は最高によかった △阿久津 えっ、首位打者? 規定打席に達したんですか(本人は意識していなかったようだ) △棚橋 竹内の老いタッチは見てて分かった(右翼手) △鈴木監督 生田くんが思っていた以上によかった。スタミナもある △北寒寺 あれは完全にセーフ(9回のタイミングはアウトに見えた場面を振り返り) △津久井 力不足(2打席三振に倒れ) △今野 面白い試合だった。楽しめた △岩佐主審 僕は少し 1 塁側に寄ってジャッジした。タイミングはアウトだったが、キャッチャーが追いタッチの格好になった。完全にセーフ(北寒寺の生還シーンについて) △西岡塁審 日曜ブロックの球審は僕が担当したが、ケンの捕手(羽中田)はうまかった。あのような場面では、選手を追うのではなく、ベースにタッチしないといけない
25年間、息子の追っかけやってます
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(牧田司記者 平成24年11月22日) |