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　住林もすぐ反撃。２回、１死から四球と２つの敵失などでノーヒットで２点を返し１点差とした。

　しかし、勢いに乗るちばリハウスは３回、この回先頭の５番江田が内野安打で出塁し、盗塁を決めた２死２塁から８番永田が左翼前安打を放ち追加点を挙げた。好投手石井から４安打放った打線は絶好調だ。

　エース篠原は２回以降毎回走者を許し、５回には無死満塁のピンチを迎えたが、粘り強く投げ２失点完投。

　２点差を追う住林は５回、この回先頭の１番近藤と長岡が連続安打し、続く遠藤の敵失で無死満塁。一打同点の好機に打者は主砲稲田。稲田は死球を選んだかに見えたが、逃げなかったと判定され結局、三振。５番横嶋は１塁ゴロで３塁走者は本塁封殺、６番川合は安打性の当たりを菅谷左翼手に好捕され万事休す。

○ 小川監督　初回ですね。相手の油断をついた。機動力も生かせた。相手エースから1点取ったのも大きい

○ 永田　初球のストレート。ストレートだけを狙っていた（３回に追加点となる適時打を放ち。永田はストレートを狙っているのは見え見えだった。初回に石井から三振したが、ストレートはあっていた。石井−川合の配球はどうだったか）

○ 篠原投手　（球は）遅いながら高めにはいかなかった。危ない、危ない。心臓に悪いよ。気持ち悪いよ

○ 菅谷　いやぁ、深く守りすぎた。危なかった（ドライビングキャッチで川合の当たりを好捕）

● 鈴木監督　西野の先発は僕の責任（試合前に、石井は旭化成ホームズと戦うために温存と記者に話した）

　　　
篠原（左）と先制のホームを踏んだ篠原を向かえる小川監督

永田の適時打で生還した江田

　　　
「危なかった」菅谷（左）と飛び上がって喜ぶ横田

永田

ちばリハウス応援団

指示は適切だったが …住林 鈴木監督

強振する住林 稲田 結局三振

　鈴木監督の話は的を射ていた。初回だ。初めて対決する相手投手の篠原を見て、すぐ攻略法を先頭の近藤に伝えた。「近ちゃん、右だよ右」と。ベテラン近藤もさすがだった。１塁ゴロに倒れたが、指示通りきちんと右打ちした。近藤は２打席目に中堅前安打、３打席目もセカンド内野安打を放ち右打ちに徹した。

　この近藤の２安打と長岡の右翼前安打とも全て右方向で、セカンドライナーに倒れたが、初回の遠藤の打球も右方向。結局、右狙いに徹したのは１番から３番までで、最終回、横嶋もようやく右打ちの鋭い１塁ゴロを放ったが真正面で３塁走者を返せなかった。

　そのほかの打者はどうだったか。８番大坂もピッチャー返しをしたがいずれも投手ゴロ。主砲の稲田も最初の打席は投手ゴロで、２打席目が死球。３打席目も死球を選んだかに見えたが、判定はボール。稲田は血相を変えたが、ここで勝負あった。稲田は粘ったが強振を繰り返し結局三振。

　　
5回、横嶋の1塁ゴロでホームを突いたがアウトになった住林近藤（捕手は白井）

ちばリハウスは鈴木監督にアドバイスを

　もう一つ。鈴木監督は相手打者の弱点を瞬時に見抜いた。菅谷だ。「大丈夫。打ってもみんなファウル」と石井投手に告げた。その通り、菅谷は数球ファウルで粘ったが、３塁フライで倒れた。

　試合途中だったが、記者は菅谷に「鈴木さんに弱点を直してもらったら」と声を掛けた。菅谷は鈴木監督に「お願いします」と頭を下げた。鈴木監督は「お金取るよ」と返事した。

　この話はどうなったかしらないが、菅谷はもちろんナインは三顧の礼を尽くして指導を仰いだらどうだろう。懇切丁寧に教えてもらえるはずだ。何しろ自チームの小川監督は指導力は抜群だが、「野球は素人」と公言している人だ。小川監督には打撃は学べない。（豊富な選手を抱えている旭化成ホームズと、選手がいないちばリハウスとは事情が異なるが、打順をいじらないのは共通している。選手との意思疎通が図られている証拠）

　ただ、鈴木監督は旭化成ホームズとも仲良しだから、ちばリハウスの弱点は旭化成ホームズの鈴木監督にも筒抜けになることは覚悟したほうがいい。

最後の打者になった住林川合

住林の反省会