中央ビル管理 野村(左)と高橋
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三菱地所ホーム まさかのミス連発し勝ち逃す 初陣、中央ビル管理が乱打戦というより大凡戦を制した。20日締めの同社はレギュラー級の半数が揃わず、エース高橋も病み上がりで登板を回避したが、急遽登板した野村が何とか踏ん張った。 水曜最弱の三菱地所ホームは鈴木−後藤−鈴木の苦心の継投が実らず。打線は鈴木が1発を含む3打点、後藤が3打点、一条が2安打を放ち活躍したが、若手が再三の大チョンボを犯し逸勝=B 初回に2点を先制された中央ビル開発はその裏、相手先発の鈴木から2つの四球と振り逃げの満塁の好機をつくり、4番松原の適時打と続く5番田中の3塁打で4点を奪いあっさり逆転。さらに2番手の後藤の制球難につけこみ1点加点。同点とされた2回にも5つの四死球と敵失などで5点を拾い再逆転。そのままかろうじて逃げ切った。
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地 所 席打安点 |
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地所ホームはなんとも悔やまれる敗戦。初回、先頭の鈴木が中堅超え2塁打を放ち、3塁を欲張り憤死したが、2つの四球に5番後藤、6番古川の連打で2点を先制。逆転された2回には9番一条の反打をきっかけに四球と敵失を絡めて好機をつくり、後藤の適時打で再び同点に。 勢いづいた打線は3回、鈴木が3ランして2点差に迫り、4回には1死から古川が2塁打し、暴投で3進。7番の長野は四球を選び1死1、3塁と攻め立てたが、信じられない拙攻で勝ちをフイにした。 ○ 野村 うちは20日締め。レギュラーが半分しかいない。高橋は体調がよくないので、僕が急遽投げる。僕は普段は1イニングぐらいしか投げない(と試合前) ○ 高橋 仕事で土曜日の雨の日、ずぶぬれになって作業して日曜、月曜は37.8度の熱が出た。今日は投げられない(と試合前)。野村がよく投げた。敵に勝ちをもらったが、運も強さのうち(と試合後) アンビリーバブル 「何でや」鈴木監督も絶句 がっくりへたり込む鈴木監督 一打同点か、主砲の鈴木につなげば逆転かの絶好のチャンスを地所ホームがつかんだ。ここで信じられない事件が起きた。8−10の最終回。地所は2塁打を放った古川が暴投で3進。次打者の長野は四球。 ここで事件は起きた。何を勘違いしたか、1塁走者の長野は盗塁するのではなくわざと挟まれるかのような走塁で憤死。古川は生還したが、ここで2死。1点差ならともかく、2点差でわざと挟まれるのは相手を助けるような走塁だった。 2死をとり安心したのか、相手の野村投手は足がつり降板。代わって登板した病み上がりの高橋は投球練習のときから万全でないことはすぐ分かった。フラフラ状態だった。記者は逆転があると思った。案の定、まったくコントロールが定まらず、8番の菅野は四球で出塁。暴投で2進した。この時点で2死2塁。続く9番一条はこの日2安打しているが、1番の主砲鈴木につなごうと無理をせずらくらく四球を選び出塁かと思った。 しかし、事件がまた起きた。何と2塁走者の菅野は歩くように離塁。たちまちタッチアウトでゲームセット。青息吐息の高橋を助けるボーンヘッドを演じてしまった。 これにはベンチも3塁コーチの山崎もあ然。山崎も「サインも何もない。菅野が飛び出したのにはびっくりした」と言うほかなく、「なんでや」と関西弁丸出しで鈴木監督は怒った。菅野は「1塁が埋まっていたと勘違いしたようだ」と監督は話した。
記者は、いつもハエが止まる快速球≠編み出した鈴木監督兼野手兼投手を挑発≠オているが、これは記者流のエールだ。鈴木はかつて、リバブル岡住や伊藤忠杉山らと打棒を争った好選手だ。鈴木がチームを引っ張らなければ勝てない。最弱<`ームを何とか勝てるチームにしてほしいと願っている。 その鈴木がこの日はいきなり中堅超え2塁打を放ち、3回にもその差2点差と追い上げる3ランを放った。足は千鳥足に近くなったが、見事な中堅返しだった。 勝ち負けはともかく、2死1、2塁のチャンスで鈴木がどのような打撃を見せるか見たかった。この日の敗戦で次の対戦相手は三菱地所リアルエステートサービスに決まった。 長野や菅野を責めてもしょうがないのだが、ミスターRBAの岡住は「野球に命をかけている」という名言を残した。野球ほど知的なスポーツはない。コンマ数秒で最適の判断を問われるスポーツでもあるが、足腰は衰えても技でカバーできる部分は多い。それが証拠に、50歳をとっくに過ぎた一条も40歳に近いはずの鈴木も後藤も活躍したではないか。 これほどベテランが頑張っているのだから、もっと集中しないといけない。「野球に命をかける」ほど集中できるからこそ伸びるのだし、それは仕事や生き方にも通じることだ。
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(牧田司記者 平成24年6月21日) |