RBA HOME> RBAタイムズHOME >2012年 > 南仏風「わくわくする街」 中央住宅「ボゥヴィラージュ 戸田」
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ポラスグループの分譲事業を担当する中央住宅マインドスクェア事業部は3月12日、同社のおおむね30戸以上の大規模戸建てブランド「ボゥヴィラージュ」を冠した「ボゥヴィラージュ 戸田」の記者見学会を開き、3月31日から分譲開始すると発表した。 物件は、JR埼京線北戸田駅から徒歩16分、または武蔵浦和駅から徒歩21分、戸田市大字美女木字向田に位置する全43区画の団地。土地面積は100.10〜114.08u、建物面積は91.59〜106.40u、価格は未定だが3,000万円台の半ばから4,000万円台の半ばになる模様。工法は2×4工法。 43区画というスケールメリットを生かし、緑豊かで明るく開放感のある街並みを形成するため、南仏の街並みのエッセンスを外構・内装の随所にちりばめているのが特徴。また、全棟に電気自動車やプラグインハイブリッド自動車向けの充電設備を標準装備し、一部には家庭用燃料電池(エネファーム)を導入した。 記者発表会で挨拶した同社取締役事業部長・金児正治氏は、「戸田市では初の大規模物件で、周囲は倉庫街であるため、南フランスのデザインを取り込み、緑もふんだんに明るく生き生きとした街並みにした。外構・内装に思い切ったワインレッドもアクセントとして仕掛けた。私自身もわくわくしている」と語った。
◇ ◆ ◇ 同社の分譲戸建てはこれまでたくさん見学してきたので、ある程度の見当は付いていた。南仏のデザインを取り込んだというのも理解できる。武蔵浦和駅、あるいは北戸田駅から現地までの道路にはほとんど街路樹がなく、現地周辺も倉庫、工場、マンションなどの殺風景な景色が多い。思い切って明るい色を使って雰囲気を一変させようという意図だ。 外観意匠に赤茶色の尖塔屋根や明るい瓦屋根、アーチ状の窓、鎧戸、石積み調のサイディング、自然石の石畳、ハンギングブラケットなどを採用したのにその意図が読み取れる。瓦屋根などについては、金児氏は「先日なくなった伊藤さん(ポラス暮し科学研究所顧問)と話し合って初めて企画に盛り込んだもの」と話した。 内装にもアンティークウッド、アール状のニッチ、南仏に多く見られるというフックなどを採用。2.7メートルの天井高、2.2メートルのハイサッシ、15段の階段ステップなどは他の物件と同じだ。 モデルハウスは2号棟の出来がいい。玄関を入ってすぐ板の間付きの和室を設置しているほか、廊下幅を広くし、2階の主寝室は勾配屋根を利用し天井高を3メートル近く取り、さらに階段室の空間を利用した書斎コーナーも設けている。
◇ ◆ ◇ 問題はやはり価格だろうと読んだ。現地の隣ではタカラレーベンが坪単価160万円のマンションを分譲中で、月間約30戸をコンスタントに販売している。多少、競合はするかもしれないが、相乗効果をもたらすだろうと読んだ。グロスとしては4,000万円を大幅に超えるとなると完売まで時間がかかり、4,000万円を割ってくると瞬く間に売れると見ていた。 結果的には読み通りだった。「1期分譲は23戸で、残りの20戸(うちモデルハウスの2戸は抽選)もゴールデンウィーク後には完売したい」と金児氏は早期完売に自信を見せていた。 戸田市は財政的に豊かだが、記者は「倉庫街のグレー」しかイメージにないし、実際そうだ(戸田市の街並み、街路樹については明日書く)。この街はそんなイメージを一掃するはずだ。
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(牧田 司記者 2012年3月12日) |