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野村不動産

次世代型スマートマンション・エネルギーサービス・システム

「エネコック」を導入

〜電力とインターネットを融合し、電力消費のピーク抑制(シフト)を目指す〜

 野村不動産は2月24日、「プラウドマンションシリーズ」に向けた次世代型マンション用のエネルギーマネジメントシステム「スマートマンション・エネルギーサービス・システム「エネコック(enecoQ)」をファミリーネット・ジャパンと共同で開発、一定規模以上の首都圏マンションに順次導入すると発表した。

 「エコネック」は、震災の教訓から社会全体として省エネ・節電に対する意識が高まっていることを受けて開発したもので、電力とインターネットを融合させ、電力消費のピーク抑制(シフト)を目指す新しいマンション・エネルギー・マネジメント・システム( MEMS )。各住戸内の電気・ガス・水道の消費量を30分ごとにホームページへ表示し、エネルギーの見える化を進める。夏場の電力需要ピーク時には、需要逼迫予想情報を管理者側からインターネットを通じて警報を発信する。

 第1弾として「プラウドシティ元住吉」(296戸)から導入を開始し、「新船橋プロジェクト」(約1500戸)、「東砂プロジェクト」(169戸)など100戸以上のマンションに順次導入を検討していく。

◇    ◆    ◇

 デベロッパー各社の省エネ・節電への取組強化は結構なことだ。「スマートマンション」は当たり前の時代に入ったのかもしれない。

 そこで、各社にお願いしたい。電気・ガス・水道の消費量の見える化は結構だが、記者はこれだけでは不十分だと思っている。これにごみの排出量、さらには車のガソリン使用量などすべての家庭からのCO2排出量を見える化する取り組みを強化し、「環境家計簿」がどこの家庭でも簡単に利用されるようにすべきだ。

 とくに、記者は車はマンションの敵≠ニ考えているので、家庭のCO2排出量の20%ぐらいを占める車(ガソリン)はぜひ加えるべきだ。車を捨てれば不便にはなるだろうが、事故の心配から開放される安心感は計り知れない価値がある。少なくとも車を利用しなければ、マンションにしてあと6畳(3坪)は広いマンションが買える。

(牧田 司記者 2012年2月27日)