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野村不動産オハナ¢謔R弾

「オハナ豊田多摩平の森」1期135戸が即日完売


「オハナ豊田多摩平の森」完成予想図

 

 野村不動産が9月21日に登録を締め切ったオハナ<Vリーズの第3弾「オハナ豊田多摩平の森」1期135戸が即日完売した。JR豊田駅から徒歩12分の全151戸の規模で、1期の専有面積は73.03〜98.63u、価格は2,898万〜4,998万円(最多価格帯3,300万円)。来場者は約440組。竣工予定は2013年9月。施工は長谷工コーポレーション。

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 モデルルームがオープンしたら見学しようと思っていたが、連日、一般の方が訪れておりなかなか日程の都合がつかないうちに1期が即日完売してしまった。ものすごい売れ行きだ。もともと豊田駅圏は供給が少ないが、この規模だと完売まで1年かかってもおかしくない戸数だ。ただ、このマンションがどのように位置づけされているかを知るとなるほどとも思える。

 ひと言でいえば、このマンションは「多摩平」の地域再生・活性化のシンボルの一つだ。記者は20年ぐらい前、現地周辺をくまなく歩いたことがある。駅前からUR都市機構が昭和30年代に開発した「多摩平団地」が広がり、その緑の豊富なのに感嘆した。団地はいずれ建て替えられると思ったが、たくさんあるURの建て替え団地の一つになるぐらいしかイメージできなかった。

 ところが、街は団地の建て替えだけにとどまらなかった。平成8年、住民とUR、日野市による3者が勉強会を立ち上げた。勉強会は100回の会合を重ね、平成22年、単に団地再生だけでなく緑の継承、商業施設、高齢者福祉施設、保育施設などを誘導する「多摩平の森重点地区まちづくり計画」に結実させた。そして平成 24年に今回のマンションも対象に入っている「A街区公共公益施設整備計画」を策定した。平成8年の第1回から数えて勉強会は118回に達している。

 このマンションは、こうした住民・ UR ・市の思いが凝縮されたマンションだ。坪単価も150万円を切っており、リーズナブルな価格設定になっている。

(牧田 司記者 2012年9月24日)