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モリモト「ディアナコート文京千石」 床も面材・家具もマホガニー


「ディアナコート文京千石」完成予想図

 モリモトの「ディアナコート文京千石」を見学した。同社にとって文京区では初の供給マンションだが、建具・面材に高級家具材として知られるマホガニーを採用するなど、設備仕様のレベルは高いのが特徴だ。早期完売は間違いない。

 物件は、都営地下鉄三田線千石駅から徒歩9分、文京区千石3丁目に位置する5階建て全25戸の規模。専有面積は42.23〜75.22u、価格は未定だが、坪単価は310〜320万円になる模様。竣工予定は平成25年3月中旬。設計・監理はアトリエモルフ建築事務所。デザイン監修はアーキサイトメビウス、ウイ・アンド・エフヴィジョン。施工は田中建設。分譲開始は5月中旬。

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 モリモトの供給物件はほとんど見学している。期待を裏切らないからだ。今回の物件も、戸数はわずか25戸だが、同業のどこと比べても見劣りしないばかりか、水準以上だろう。

 千石駅圏の供給物件は少なくないが、その多くは白山通りや不忍通り沿いだ。対して同社の物件は、閑静な戸建ての住宅街の一角にあり、 3 方が道路だ。

 建物デザイン監修は、同社の人気物件を数多く手がけているアーキサイトメビウスの今井敦氏と ウイ・アンド・エフヴィジョンの藤原益男氏。照明デザインは近田玲子氏。これほどの規模の物件に3人もの著名な建築家・デザイナーを起用するデベロッパーはそうないはずだ。このことだけでも、同社の力の入れようが分かる。

 建物の外観は水平ラインと垂直ラインが印象的な端整なデザインが特徴で、エントランスには大理石トラバーチンを設けている。住戸内のデザインでは、これが最大の特徴ともいえるマホガニーを家具・面材、床材に採用している。床は厚さ2ミリだ。このほか玄関、キッチン、洗面室にはふんだんに大理石、御影石を採用。設備仕様では、女性の視点を盛り込んだ「花生活」やディスポーザ、食洗機などを標準装備している。サッシは高さ2300ミリ。


マホガニーの突板が採用されているソフトクローズ機能付きシューズインクローク

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 モデルルームの床のフローリングからドアの面材・家具にマホガニーが採用されているのには驚いた。いまの業界関係者はご存じないかも知れないが、かつて億ションの代名詞となっていた「ドムス」がいつも採用していたものだ。「チーク」はかなり採用されているが、マホガニーは年に1回、見るかどうかだ。

 この「マホガニー」なる言葉は記者のトラウマにもなっている。高校の英語のテキストに出てきた言葉で、小説の主人公が豪邸の家具調度品の豪華さに驚く場面に「チーク」とともに出てきた言葉だった。ヒノキや桜、黒檀より値段が高い木があるのかと思った。その後、外国の豪邸にはどのようなものが用いられているのかと、ずっと頭を離れなかった。

 昨日(4月1日)は、ナイスが主催した「住まいのNICE耐震博覧会」で、国産材のもっとも値段が高い銘木を見た。「黒柿」がそれで、12(尺)×4.6(寸)のものが150万円だった。ヒノキなどの約3倍だった。太いものは800万円から1,000万円もするそうだ。

  
左から2番目が「黒柿」、その右の「弥彦杉」は58万円。左から2番目は杉の瘤≠フ部分の「天杉」は60万円(杉でも部分や産地によって高いことを知った。渋柿でなく黒柿を植林したら林業は復活しないのか。そういえば柿林なんて聞いたことがない)

(牧田 司記者 2012年4月2日)