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リハウス 大会記録の1試合36点&1イニング28連続得点

出口が28得点の「入り口」と「出口」演じる


大物感が漂う三井リハウス藤田そっくりのお子さん
1
2
3
4
合 計
三井リハウス東京 28             36
総合地所            
                                    (3回時間切れ)

総合地所 屈辱的な大敗 雨中にほとんど守勢一方

 三井リハウス東京が3回までに大会記録となる36点を奪い圧勝。1イニング28打者連続出塁、28連続連続得点も大会記録。引地は4打数4安打5打点の活躍。総合地所は5人の投手が乱打を浴び、野手陣も拙守で記録的大敗を喫した。リハウス東京が決勝Tに進出し、総合地所は次戦でエイブルと戦う。

 リハウスの大記録は降りしきる雨中で達成された。2回に大量8点を奪い試合を決めたあとの3回、この回先頭の7番出口が、名前とは正反対の口火を切った。 「入り口」だった。出口が死球を選ぶと、打線がとまらない。この回だけで4巡目、28打席目に3塁打を放ったのが出口だった。その出口は相手野手の悪送球でそのまま生還。この回28得点を挙げた。この間、放った安打は12本、選んだ四死球は14個。敵失による出塁は2個。過去の1試合最多得点は32点。

 何の因果か。この大記録に終止符を打ったのは、出口の次打者8番の眞保榮だった。眞保榮は3塁ゴロに倒れ記録が途絶えた。出口は「入り口」も「出口」も一人で演じたといえそうだが、眞保榮が出塁していたら出口は「出口」でなかった。

   
リハウス大内投手(左)と記録破りの眞保榮  

 

リハウス 席打安点
C 佐 藤6 4 2 3
D 篠 原3 2 1 1
打5粟 野3 2 2 3
B  東  6 3 2 2
A 西 田6 2 0 0
H 藤 田5 3 2 4
@ 大 内2 2 1 1
打1小 池3 2 2 5
F 出 口5 2 2 4
G1眞保榮54 1 1
E 引 地5 4 4 5
振球犠  
119 0   49301929 
……………………
総 合  席打安点
D 矢 部2 2 0 0
E 松 脇2 1 0 0
A1小 林2 2 1 0
@93長 島2 1 0 0
C 石 井1 1 0 0
H19 森 1 1 0 0
G 橋 本1 0 0 0
F 勝 俣1 1 1 0
7  沢 田0 0 0 0
B1辻 井1 0 0 0
12松  井0 0 0 0
振球犠
2 3 0  13 9 2 0
…………………
投 手 回安振球責
大 内 2 2 1 1 0
眞保榮 1 0 1 2 0
…………………
長 島 2 6 1 3 8
  森  0.01 0 3 4
辻 井 0.05 0 3 6
松 井 0.01 0 3 4
小 林 1.05 0 5 7
3塁打 大内 出口 2
塁打 粟野A 藤田
小池A引地

 記録とは面白いもので、この回の3アウト目のショートゴロを放ったのは、6打席2打数無安打とナインでただ一人無安打に終わった4番の西田だった。この大記録を達成した日、安西監督もうわさの作田も欠場した。

 総合地所は踏んだりけったり。先発の46歳ベテランエース長島は「完投する」と意気込んで登板し、初回は簡単に3者凡退に討ち取ったが、2回、降り出した雨に制球を乱し、いきなり死球を与えるとあとは抑制がきかなくなった。長島のあとを継いだ4投手もリハウスの勢いを止められなかった。雨中に駆けつけた応援団も声がなかった。

 3回までにリハウスが49打席だったのに対し、総合地所はわずか13打席。リハウスは9番打者も5打席巡ってきたが、総合は5番打者以下は1打席しか巡ってこなかった。ほとんど雨中の中、ずぶぬれになって守らされた。

○ 藤田 野球にはギブアップないの(相手を気遣うが、自ら凡退しようとはしない)

○ 西田 投手交代は、例えば1人に対して投げればいいの? (3回裏にノーコン≪チ保榮を登板させることを心配して=以前のプロ野球は1球も投げずに投手交代が行われていた。それにしても36点も奪って、その裏2つの四球を出す眞保榮の制球力は相当なものだ)

● ナイン ノーゲームにはならないの


雨ニモマケズ≠ノはならなかった総合地所長島投手


文字通り暗い総合地所ベンチ(左から2人目が広報担当の塚本氏「お手柔らかに」


もう笑うしかない総合地所ナイン。左から2人目は広報マンの石井。ただでは転ばない。「この屈辱は『戸越』で晴らします」(早期完売すると言う意味か)

 

 

(牧田司記者 平成23年8月4日)