RBA HOME> RBAタイムズHOME >2011年 > 野村不動産ホールディングス リフォーム新会社 「野村不動産リフォーム」設立 関社長 |
野村不動産ホールディングスは2月14日、マンションのリフォーム事業の強化、拡大を図るため新会社「野村不動産リフォーム」を設立、4月1日から首都圏で営業を開始すると発表した。 新会社は、これまで野村リビングサポートのリフォーム部門(自社管理物件の扱い)が展開してきた事業を引き継ぎ、独立させるもので、今後高まると予想されるマンションリフォーム需要へ対応するとともに、専有部サービスを充実させるのが狙い。野村不動産アーバンネットが仲介する中古マンション購入者(年間3000件超)への積極的なリフォーム提案を行い業容の拡大を図る。 同社グループの野村不動産は、平成6年から年間3,000〜5,000戸のマンションを供給しており、野村リビングサポートが管理するマンション約11万戸のうち、リフォーム適齢期といえる築15年超のマンションは毎年3,000戸ペースで継続的に増加することなどから、高い伸び率が期待できるとしている。 社長に就任する関敏昭氏(野村リビングサポート取締役社長兼務)は「マンションストック型社会の対応に野村不動産グループの連携で総合力を発揮、顧客満足の向上につなげたい」と語った。 営業体制は、受注価格100万〜300万円をメインに、その前後の受注価格50万円未満(定期的メンテナンス)、受注価格300万〜500万円(フルオーダーメイド)の工事価格別にチームを編成する。 新会社は、2015年度までに社員数を現在の40名から200名までに増強。売上高も現在の5倍、100億円を目指す。出資比率は野村リビングサポート80%。野村不動産アーバンネット20%。資本金は1億円。本社:東京都新宿区東新宿5-14-6 長府新宿ビル。 ◇ ◆ ◇ 同社が記者発表時に配布したリフォーム産業新聞社のマンションリフォーム売上げランキング資料によると、同業他社では住友不動産グループがトップで50億円、2位がゆとりフォームの30億円、3位は三井ホームグループの30億円、4位はナカヤマグループの23億円、5位は大京エル・デザインの22億円となっている。野村リビングサポートは24位の5.5億円。 売上高に占めるマンション比率は大京エル・デザインが100%であるほかは、ゆとりフォームが40%、住友は5%、野村は36%。 マンションストックは562万戸で、このうち築25年以上は26.8%に当たる151万戸に達しており、60歳以上の世帯主は39.4%にのぼるなど居住者の高齢化も目立っている。 |
(牧田 司 記者 2011年2月15日) |